定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成24年9月27日(木)

午前10時00分 午前11時10分


第2 出席者 松原委員長、長谷川、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、9月17日付け人事案件1名について説明があり、原
案どおり決定した。

(2)監察の取扱い事案について

監察官から、「福岡県警察の警部補が、恐喝等事件被疑者に捜査情
報を漏洩し、現金10万円の供与を受けるなどして、9月6日に懲戒
免職となった事案に係る監督責任として、同県警察は、国家公安委員
会の了承が得られれば、9月27日、地方警務官の警察署長を本部長
訓戒の措置とする予定である」旨の説明があり、原案どおり了承した。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、内容を
一部修正の上、その内容を了承した。

2 報告事項

(1)国家公安委員会委員長のヨルダン・ハシェミット王国及びイスラエ
ル国への訪問結果について

官房長から、国家公安委員会委員長のヨルダン・ハシェミット王国
及びイスラエル国への訪問結果について報告があった。
 委員長より、「イスラエルの公安大臣との意見交換で、両国間にお
いて様々な協力関係を構築したいという話になり、今後実務的に詰め
ていくことになった」旨の発言があった。

(2)「「警察改革の精神」の徹底のために実現すべき施策」の今後の進
め方等について

官房長から、「「警察改革の精神」の徹底のために実現すべき施策」
の今後の進め方等について報告があった。

(3)監察の取扱い事案について

監察官から、「愛知県警察の巡査部長が、高速道路上で並走する車
両の運転手に拳銃様の催涙スプレーを示して脅迫したとして、7月6
日に通常逮捕された事案等に関し、同県警察は、9月28日、同巡査
部長を懲戒免職処分とする予定である」旨及び「愛知県警察の巡査部
長が、覚醒剤を使用したとして、7月27日に緊急逮捕された事案等
に関し、同県警察は、9月28日、同巡査部長を懲戒免職処分とする
予定である」旨の報告があった。

(4)偽医師による健康診断にかかる医師法違反等事件について(警視庁
・長野県警察)

生活安全局長から、偽医師による健康診断にかかる医師法違反等事
件について報告があった。

(5)指名手配被疑者捜査強化月間の実施について

刑事局長から、指名手配被疑者捜査強化月間の実施について報告が
あった。
 髙木委員より、「見当たり捜査というのは、どのようなものなのか」
旨の発言があり、刑事局長から、「捜査員が被疑者の顔の特徴を覚え
込んでおいて、似た者を発見したときに職務質問して捕まえるという
手法である。元々は大阪府警察から始まったものであり、西成地区に
被疑者が多く逃げ込んでいることから、これらの地区で捕まえるため
に採り入れたものであるが、効果を上げていることから、他県警察に
も広まり、現在は、警視庁のほか十数県で専従捜査班を設けて運用し
ている。500人ほどの被疑者の顔を記憶している見当たり捜査員も
おり、職人技とも言えるものである」旨の説明があった。

(6)第43回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

交通局長から、10月6日及び7日の2日間の日程により、茨城県
ひたちなか市所在の自動車安全運転センター安全運転中央研修所にお
いて、第43回全国白バイ安全運転競技大会を開催することについて
報告があった。

(7)天皇皇后両陛下の第67回国民体育大会御臨場等に伴う警衛警備に
ついて

警備局長から、「天皇皇后両陛下は、9月28日から9月30日ま
での間、第67回国民体育大会御臨場等のため、岐阜県へ行幸啓にな
る予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告が
あった。

(8)皇太子殿下の第32回国際泌尿器科学会総会開会式御臨席等に伴う
警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、9月30日から10月1日までの
間、第32回国際泌尿器科学会総会開会式御臨席等のため、福岡県へ
行啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨
の報告があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、佐賀県における保護活動中の死亡事案に係る付
審判事件について上告棄却決定があったこと、及び訴訟費用について
は被告人となった警察官の無罪が確定したことから、公費負担につい
て知事部局と前向きに検討が行われていることについて報告があった。

(2)生活安全局長から、スマートフォン下取りサービスに関する携帯電
話事業者への指導について報告があった。

(3)山本委員より、「昨日未明に北九州で飲食店の経営者が刺されると
いう事件が発生したが、このような事件が更に起きることがないよう
に、あらゆる方策を考えてもらいたい。この種事件は非常に影響が大
きいと思われる」旨の発言があり、刑事局長から、「現在、北九州市
内だけで飲食店が約1,000軒あり、危険度に応じて経営者の保護
対策を行ってきているところである。しかし、保護対策だけではなく、
やはり犯人を捕まえていかなければならないので、警戒しつつ、各種
の捜査も行っているところである」旨の説明があった。