定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年4月11日(木)

午前10時00分 午前11時10分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)犯罪被害者等給付金の裁定(千葉県)に対する審査請求事案の審理
状況及び裁決について

官房長から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審
理状況及び裁決について説明があり、原案どおり決定した。

(2)「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」
に対する意見の募集について

生活安全局長から、「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改
正する内閣府令」を定めるに当たり、行政手続法第39条の規定に基
づき内閣府令案を一般に公表し、意見を募集するため、募集期間、内
閣府令案の骨子等について説明があり、原案どおり決定した。
 奥野委員より、「今回の改正は、銃器の置き忘れや紛失といったこ
とへの対応と思われるが、そのような事案は年間にどの程度発生して
いるのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「警察庁に報告があ
ったものとして、昨年は、置き忘れが2件、紛失が2件、最近5年間
では、置き忘れが27件、紛失が17件となっているが、これらの事
案が認知症が原因で起こったものかどうかは確認できていない」旨の
説明があった。
 奥野委員より、「これに関連してお聞きするが、猟銃等の暴発や誤
射による事故はどの程度発生しているのか」旨の発言があり、生活安
全局長から、「最近5年間では、死者が29人、負傷者が109人と
なっており、減少傾向である。また、猟銃等による自殺者は約60人
となっている」旨の説明があった。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)警察庁長官に対する開示請求の決定について(行政機関情報公開法
関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係
の開示請求に係る決定について報告があった。

(3)行政事業レビュー及び調達改善の取組の実施について

官房長から、行政事業レビュー及び調達改善の取組の実施の概要に
ついて報告があった。

(4)福岡県警察への暴力団犯罪捜査員の派遣要請について

刑事局長から、暴力団によるとみられる事業者襲撃等事件の捜査体
制を更に強化するため、4都府県に対して福岡県警察への暴力団犯罪
捜査員の派遣要請を行うことについて報告があった。

(5)災害対策基本法等の一部を改正する法律案について

警備局長から、災害対策基本法等の一部を改正する法律案の概要等
について報告があった。

3 その他

(1)交通局長から、速度取締りの現状と課題について報告があった。
 前田委員より、「交通事故の発生は夜間に起こりやすいように思う
が、取締りは主に昼間に行われているように思う。もう少し夜間の取
締りに力を入れるべきではないかと思うが、取締体制にも限りがある
ことから、その方法などについて検討すべきではないか」旨、委員長
より、「速度取締りと交通事故抑止の効果は相関関係にあり、取締り
そのものに異論はないが、前田委員の御指摘のように、その方法につ
いては検討した方がよいと思う。諸外国の取組についても、できる限
り早く視察してほしい。また、例えば、速度取締機をカーブや事故が
起きやすい場所に効果的に設置したり、事故が起きやすい場所や時間
帯に取締りの重点を置いたりすることなどが考えられるが、よく検討
してもらいたい」旨の発言があった。
 長谷川委員より、「少し話は違うが、追越車線を走行し、走行車線
に戻らず渋滞の原因となる車両を多く見かける。合理的な走行の普及
も大事であると思う」旨の発言があった。
 委員長より、「取締りの資機材については、正確性が確保され、取
扱いが容易なものが必要ではないかと思う」旨の発言があった。
 奥野委員より、「交通取締りは、違反者からいろいろと苦情を受け
たりすることが多く、非常に苦労していると思う。士気への影響など
もあるのではないか」旨の発言があり、交通局長から、「その効果を
理解して取り締まることが、苦情があった際の適切な説明にもつなが
ってくると思う」旨の説明があり、前田委員より、「大きな事故に至
る危険性について理解してもらうことが重要であると思う」旨の発言
があった。