定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年6月13日(木)

午前10時05分 午前11時10分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「6月21日付けを始めとする地方警務官16名の人
事案件について発令していただきたい」旨及び「6月25日付け内閣
承認人事2名の人事案件について内閣に承認を依頼していただきたい」
旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)骨太方針及び成長戦略について

官房長から、骨太方針及び成長戦略について報告があった。

(3)平成24年中における山岳遭難及び水難の発生状況等について

生活安全局長から、平成24年中における山岳遭難及び水難の発生
状況等について報告があった。

(4)春日部市内の高齢者介護施設における傷害致死事件の検挙について
(埼玉県警察)

刑事局長から、平成22年2月に発生した春日部市内の高齢者介護
施設における傷害致死事件の検挙について報告があった。
 山本委員より、「今回の事件の捜査は困難を伴うものであったと思
うが、この施設だけの問題ということではなく、いろいろなところで
起こり得るということを念頭に、情報を共有する工夫をしておくこと
が、こうした事件による被害防止につながると思う。被害者本人が防
御できず、閉ざされた空間の中のことであるので、心配があると思う」
旨の発言があり、刑事局長から、「今回の事件は、被害者が病死と判
断され火葬された後に、施設から市役所へ通報があり、これを受けた
市役所からの通報により認知したものであり、捜査は非常に困難なも
のとなったと聞いている。もっと早い通報があれば、被害の拡大防止
や施設の適切な管理といった面でも何か手を打てたのではないかと思
う。いわゆる高齢者虐待防止法においては、施設側に自治体への速や
かな通報が義務付けられているものの、罰則はない。捜査により判明
したことで、関係行政機関の参考となる事柄があれば、そうしたとこ
ろともできる限り共有していきたいと思っている」旨、次長から、「
異状死であるが、病死と判断されて死亡診断書が作成されている」旨
の説明があり、山本委員より、「警察だけでできることではないが、
やはりそのようなものも分かることとなるように、通報等の協力をし
っかりとしてもらうようにしていくことが大切であると思う」旨の発
言があった。

(5)観光立国推進閣僚会議の結果について

刑事局長及び生活安全局長から、6月11日開催の観光立国推進閣
僚会議において策定された「アクション・プログラム」の概要等につ
いて報告があった。

(6)道仁会と九州誠道会の動向について

刑事局長から、最近の道仁会及び九州誠道会の動向について報告が
あった。
 奥野委員より、「九州誠道会が解散するということであるが、事務
所の閉鎖等の動向は見られるのか」旨の発言があり、刑事局長から、
「現状ではそのような動向は見られない。九州誠道会は、以前にも抗
争を終結し、会長が引退するなどという文書を出したものの、そのま
ま組織を存続させて抗争を続け、現在に至っているということもあり、
慎重に実態把握に努める必要がある」旨の説明があった。
 奥野委員より、「警備態勢については引き続き維持していくのか」
旨の発言があり、刑事局長から、「御指摘のとおりであり、引き続き
警戒を継続していく必要がある。特定抗争指定暴力団としての指定に
より、各種の活動が制約されるようになったことが、今回の背景にあ
るのではないかと思われる」旨の説明があった。

(7)安倍内閣総理大臣のポーランド共和国・グレートブリテン及び北ア
イルランド連合王国・アイルランド共和国歴訪に伴う警護警備につい

警備局長から、「安倍内閣総理大臣は、6月15日から6月20日
までの間、G8サミット出席及び各国首脳との会談等のため、ポーラ
ンド共和国・グレートブリテン及び北アイルランド連合王国並びにア
イルランド共和国を訪問予定であり、所要の警護警備を実施する」旨
の報告があった。

(8)民間セキュリティコンテスト(SECCON 2013)に対する
後援について

情報通信局長から、「NPO日本ネットワークセキュリティ協会が
主催するセキュリティコンテスト「SECCON 2013」につい
て、情報セキュリティ人材のすそ野の拡大とレベルアップという開催
趣旨に賛同し、警察庁としても後援することとした」旨の報告があっ
た。
 委員長より、「情報セキュリティに関しては、私からも、情報セキ
ュリティ政策会議において、ログの保存期間をより長くしていくこと
などについて申し上げたところである。このSECCONのような民
間のセキュリティコンテストなどもしっかり後援するとともに、先に
策定した「サイバー犯罪対処能力の強化等に向けた緊急プログラム」
において、官民の人事交流や民間事業者への手口分析等の嘱託等が掲
げられるなど、方針を明確にしたところであり、人材発掘という視点
に立って連携して取り組んでもらいたい」旨の発言があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、最近のナイトクラブ等営業の実態について報告
があった。

(2)交通局長から、平成24年12月2日に天井板崩落事故が発生した
中央自動車道笹子トンネルと同様の天井板を有する恵那山トンネル(
下り線)の天井板撤去工事及び対面通行する上り線の交通安全対策に
ついて報告があった。
 委員長より、「恵那山トンネルについて、当初、通行止めとなった
場合、迂回路がなく、影響も深刻なものとなるのではないかと懸念し
ていたものであるが、関係機関の理解により対面通行が可能となった
ところである」旨の発言があった。