定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成26年2月27日(木)

午前10時00分 午前11時25分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「3月17日付けを始めとする地方警務官等197名
の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案
どおり決定した。

(2)犯罪被害者等給付金の裁定(高知県・大阪府)に対する審査請求
事案の審理状況及び裁決について

官房長から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の
審理状況及び裁決案について説明があり、原案どおり決定した。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「福井県警察の警視正らが、平成21年に同県警
の巡査に対して不適切な監督上の措置を行ったとする事案に関し、
同県警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、3月7日、同警
視正を本部長注意の措置とする予定である」旨の説明があり、原案
どおり了承した。

(4)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の規定に基づく
適格都道府県センターの認定について

刑事局長から、「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律
の規定に基づき、公益財団法人茨城県暴力追放推進センターほか9
の暴力追放運動推進センターについて、適格都道府県センターとし
て認定し、その旨を公示するとともに、当該センターに書面により
通知したい」旨の説明があり、原案どおり決定した。
 委員長より、「適格都道府県センターとして認定されていない県が
残っているが、全都道府県で認定することの象徴的な効果というも
のがあろうか思う。小規模県で財政的に認定が厳しいというところ
があれば、国が支援することはできないものだろうか」旨の発言が
あり、刑事局長から、「外部から支援を受ける形としては、地方公共
団体から何らかの支援を得るか、民間から寄附を頂くというものが
あるが、国費で措置するというのはなかなか困難ではないかと思う」
旨の説明があり、委員長より、「国費で措置できなくても、国が協力
について働き掛けを行い、民間事業者から寄附を受けられるように
するとか、知恵を絞ってほしい。せっかくここまで取り組んできた
ことであり、全都道府県のセンターが認定されるということが大切
であるので、よろしくお願いしたい」旨の発言があった。

(5)無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の施行状況
に関する報告について

警備局長から、平成25年中の無差別大量殺人行為を行った団体
の規制に関する法律の施行状況に関する国会への報告案等について
説明があり、原案どおり決定した。
 山本委員より、「信者数や資産が増加していることを踏まえると、
果たして、現行の法律に基づく規制のままで同種事案の再発を防止
できるのか、心配ないとはいえないと思う。当初からの信者が加害
行為をしないでただ信仰を続けているというだけであれば今の規制
でよいのかもしれないが、報告書の内容を踏まえれば、今後教団の
力が増大していくことも考えられ、規制の在り方の見直しを検討し
なければならない状況になっていると思う」旨の発言があり、警備
局長から、「信者数や資金が増加し、組織が拡大しているので、御指
摘のような点についても十分に関心を持ちながら、公安調査庁とも
連携して実態を把握してまいりたい」旨の説明があった。

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)平成25年中の少年非行情勢について

生活安全局長から、平成25年中の少年非行情勢及び今後の対策
について報告があった。
 髙木委員より、「最近、家庭内での児童虐待事案が目立つような気
がする。犯罪を生みにくい社会づくりなどの取組は行われているが、
こと家庭の中に関しては、児童に食事を与えない、犬の首輪を付け
るなど、深刻な事案が起こっている。これは警察だけの仕事ではな
いが、良好な家庭環境づくりを通じて青少年の健全育成を図るため
の法整備を求める地方議会の動きなどもあり、そのような観点から
も対策を検討してみてはいかがか」旨の発言があり、生活安全局長
から、「昨年、警察政策研究センターを中心に研究会を開催し、報告
書を取りまとめた。そこでは、従来安全・安心な場所と位置付けら
れてきた家庭内や新たな空間としてのサイバー空間における安全・
安心の確保がこれからの治安上の課題であるとの提言も頂いており、
関心を持って取り組んでいるところである」旨の説明があった。

(3)平成25年中の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因す
る事犯の現状と対策について

生活安全局長から、平成25年中の出会い系サイト及びコミュニ
ティサイトに起因する事犯の現状と対策について報告があった。

(4)平成25年中の犯罪収益移転防止法の施行状況等について

刑事局長から、平成25年中の犯罪収益移転防止法の施行状況等
について報告があった。

(5)平成25年中の交通事故の発生状況について

交通局長から、「平成25年中の交通事故発生件数は、62万9,
021件であり、死亡事故、重傷事故及び軽傷事故のいずれの発生
件数も減少した」旨の報告があった。
 委員長より、「高齢化社会が進む中で、高齢者の死亡事故はますま
す課題になるが、警察だけで対応できることではないので、地方公
共団体などあらゆるセクターと幅広く連携して取り組んでいただき
たい」旨の発言があった。

(6)平成25年中のサイバー攻撃の情勢及び対策の推進状況について

警備局長から、平成25年中のサイバー攻撃の情勢及び対策の推
進状況について報告があった。

(7)情報技術解析平成25年報(インターネット観測結果等)について

情報通信局長から、平成25年中のインターネット観測結果とし
て、サイバー空間における脅威の現状及びその主な特徴や、インタ
ーネット利用上の注意事項について報告があった。

3 その他

(1)委員長より、「今年も民間セキュリティコンテスト『SECCON』
が開催されるが、職員を積極的に参加させてほしい。このような部
外の取組に参加していくことが技術力の向上につながると思うので、
是非、若手の有能な専門職員を督励してほしい」旨の発言があり、
情報通信局長から、「昨年は、委員長からお話を頂いたこともあり、
全国から多くの情報通信職員が参加し、たいへん好評であった。今
後も、裾野を拡げて職員に関心を持たせ、技術力の底上げを図って
まいりたい」旨の説明があった。