定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成26年5月22日(木)

午前10時00分 午前10時50分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
審議官(サイバーセキュリティ担当)、審議官(刑事局担
当)、首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)警察庁長官及び地方警務官に係る人事評価実施規程の改正につい

官房長から、国家公務員法等の一部を改正する法律の施行に伴い、
警察庁長官及び地方警務官に係る人事評価実施規程に関して所要の
改正を行う改正案について説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)女性の視点を一層反映した警察運営フォローアップについて

官房長から、平成25年5月30日付けで各都道府県警察に対し
て指示を行った、女性の視点を一層反映した警察運営が行われるた
めの各種施策の推進に関し、各都道府県警察におけるこれまでの取
組状況について報告があった。

(3)第34回ASEAN警察長官会合(ASEANAPOL)の開催
結果について

官房長及び次長から、5月13日から15日までの間、フィリピ
ン共和国において開催された第34回ASEAN警察長官会合(A
SEANAPOL)の結果について報告があった。

(4)第1回日・ASEANサイバー犯罪対策対話の開催について

審議官(サイバーセキュリティ担当)から、「第1回日・ASE
ANサイバー犯罪対策対話が、5月28日にシンガポールにおいて
開催される。当庁からは、サイバーセキュリティ担当参事官が出席
し、ASEAN諸国関係者等との間で、サイバー犯罪対策や情勢に
関する情報交換の促進、国際捜査共助にかかる協力強化、サイバー
犯罪対策に係る能力構築支援等について議論が行われる予定である」
旨の報告があった。

(5)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「滋賀県警察の警視が、4月24日に酒気帯び運
転等をした事案に関し、滋賀県警察は、5月22日、同警視を懲戒
免職処分とする予定である」旨の報告があった。
 前田委員より、「この所属長はいつ着任したのか」旨の発言があり、
首席監察官から、「今回の春の異動で3月下旬に着任したが、この所
属長を含めた所属の歓迎会が行われ、その後に起こした事案である」
旨の説明があり、前田委員より、「滋賀県警察のこの所属はなかなか
立派な仕事をやっていると承知しているが、所属長がこのようなこ
とをやってどうするのかと思う。この所属長は、これまで何か問題
はあったのか」旨の発言があり、首席監察官から、「これまで各部門
で実績を挙げてきた職員であり、今回初めて所属長になったもので
ある」旨の説明があり、前田委員より、「やったことが理解できない」
旨の発言があり、首席監察官から、「歓迎会後、送迎バスで帰宅した
のだが、携帯電話を忘れたことに気付き、自動二輪車を運転して取
りに行く途中で事故を起こしたということである」旨の説明があっ
た。

(6)不正競争防止法違反(営業秘密の領得)被疑者の検挙について

生活安全局長から、「神奈川県警察は、自動車メーカーの社員が、
営業秘密を管理すべき任務に背き、同社の自動車の販売計画等が記
録されたファイルデータを自己所有のハードディスクにコピーして
同社の営業秘密を領得したとして、5月13日、同人を不正競争防
止法違反の罪で逮捕した」旨の報告があった。

(7)皇太子殿下の第25回全国「みどりの愛護」のつどい御臨席等に
伴う警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、5月23日から5月24日までの
間、第25回全国『みどりの愛護』のつどい御臨席等のため、徳島
県へ行啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施す
る」旨の報告があった。

3 その他

(1)刑事局長から、インターネットを利用した犯行予告・ウイルス供
用事件被告人の保釈取消しについて報告があった。
 奥野委員より、「予想もされない展開となったが、よくここまでや
ったという印象を持った。被告人の動静を追跡していた現場の捜査
員には相当な苦労があったと思う。この事件は、前に誤認逮捕とい
う、警察にとっては失態があったものであるが、いずれにしても、
警察の粘り強い捜査でこういう結果になったことは非常に高く評価
したい。社会的に関心の高い事件であり、今後は裁判の場で全容を
解明していただきたい」旨の発言があった。

(2)刑事局長から、「警視庁は、東京都港区内に所在するマンションに
おいて覚醒剤を所持したとして、5月17日、芸能人を含む被疑者
2名を通常逮捕した」旨の報告があった。

(3)警備局長から、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」報
告書について報告があった。

(4)本会議は、訓練を兼ねてテレビ会議方式により開催され、奥野委
員は自宅において参加した。
 開会時には、委員長が不在であったことから、議事進行役の山本
委員が、各委員の出席を確認するとともに、テレビ会議システムに
より会議を実施する旨を告げ、さらに、出席者の音声と画像が即時
に他の委員に伝わり、互いに適時的確な意見表明ができる状態にあ
ることを確認した。また、委員長に議事進行役が交代した際、委員
長から、同様の音声と画像の状況の確認を行った。
 会議の終了時には、委員長が、テレビ会議の装置に異状がなかっ
たことを確認した。