定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成26年5月29日(木)

午前10時00分 午前11時35分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「6月16日付けを始めとする地方警務官14名の
人事案件について発令していただきたい」旨及び「5月29日付け
地方警務官235名について臨時に警察本部長等の職務を代行する
者として指定していただきたい」旨の説明があり、それぞれ原案ど
おり決定した。

(2)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「北海道警察の警部補が平成24年12月頃から
平成25年10月頃までの間、捜査費を詐取した事案等に関し、同
道警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、5月29日、監督
責任として、地方警務官の前所属長を本部長注意の措置とする予定
である」旨の説明があり、原案どおり了承した。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)平成25年度における留置施設の巡察の実施結果について

官房長から、平成25年度における留置施設の巡察の実施結果に
ついて報告があった。

(3)行政事業レビューにおける公開プロセスの実施について

官房長から、行政事業レビューにおける公開プロセスの実施につ
いて報告があった。

(4)トルコにおける第4回アフガニスタン警察官訓練への支援につい

官房長から、トルコにおける第4回アフガニスタン警察官訓練へ
の支援について報告があった。

(5)監察の取扱い事案について

首席監察官から、1(2)で報告のあった、北海道警察の警部補
が捜査費を詐取した事案等に関し、「北海道警察は、5月29日、同
警部補を懲戒免職処分とするほか、行為・監督責任として当時の上
司らを方面本部長注意等の措置とする予定である」旨の報告があっ
た。

(6)大阪市居住女性被害に係る死体遺棄事件について

刑事局長から、「大阪府警察は、5月4日に西成警察署に行方不
明者の届出がなされた女性に係る捜索を実施していたところ、東京
都八王子市内において遺体を発見し、死体遺棄事件として捜査本部
を設置して捜査中である」旨の報告があった。

(7)「車座ふるさとトーク」の開催について

交通局長から、「『車座ふるさとトーク』は、関係府省庁の大臣
等が地域に赴き、テーマを決めて対話を行い、今後の施策にいかす
ものであるが、41回目となる会合が6月7日、愛媛県松山東警察
署で開催され、古屋国家公安委員会委員長が出席し、『地域で高齢
者を交通事故から守るには』をテーマに意見交換等が行われる予定
である」旨の報告があった。

(8)天皇皇后両陛下の第65回全国植樹祭御臨場等に伴う警衛警備に
ついて

警備局長から、「天皇皇后両陛下は、5月31日から6月2日ま
での間、第65回全国植樹祭御臨場等のため、新潟県へ行幸啓にな
る予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告
があった。

(9)安倍内閣総理大臣のシンガポール共和国訪問に伴う警護警備につ
いて

警備局長から、「安倍内閣総理大臣は、5月30日から5月31日
までの間、アジア安全保障会議への出席、シンガポール共和国首脳
との会談等のため、シンガポール共和国を訪問予定であり、これに
伴い、所要の警護警備を実施する」旨の報告があった。

(10)安倍内閣総理大臣のベルギー王国、イタリア共和国及びバチカン
市国歴訪に伴う警護警備について

警備局長から、「安倍内閣総理大臣は、6月3日から6月7日まで
の間、G7ブリュッセル・サミット出席、イタリア共和国首脳との
会談、ローマ法王への謁見等のため、ベルギー王国、イタリア共和
国及びバチカン市国を歴訪予定であり、これに伴い、所要の警護警
備を実施する」旨の報告があった。

3 その他

(1)官房長及び刑事局長から、PCSC協定実施法に関する参議院内
閣委員会の附帯決議等について報告があった。
 高木委員より、「指紋情報について、我が国の警察ではいつまで保
有し続けているのか」旨の発言があり、刑事局長から、「被疑者が死
亡した場合や99歳を超えた場合等には削除している」旨の説明が
あり、奥野委員より、「捜査記録として、有罪・無罪関係なく保有す
るということではないか」旨の発言があった。
 前田委員より、「アメリカの指紋の保有・管理はどのようになされ
ているのか」旨の発言があり、刑事局長から、「アメリカにおいては
指紋の保有・管理について各省庁又は州の規則等に委ねられている。
連邦の捜査機関等について概して言えば、我が国と大きく異なるも
のではない」旨の説明があった。
 委員長より、「附帯決議を真摯に受け止め、今後とも引き続きしっ
かり検討した上で準備・対応していくべきである」旨の発言があり、
刑事局長から、「既に同様の協定を締結している諸外国における無罪
判決確定者の指紋情報の提供や目的外使用等、その取扱の在り方に
関し、警察庁において調査を行い、これを踏まえて、国家公安委員
会に相談したい」旨の説明があった。

(2)生活安全局長から、児童ポルノ法改正案の動向について報告があ
った。

(3)生活安全局長から、ダンス営業に対する規制見直しをめぐる最近
の動向について報告があった。

(4)生活安全局長から、5月23日に成立した鳥獣の保護及び狩猟の
適正化に関する法律の一部を改正する法律のうち、警察関連部分に
ついて報告があった。

(5)刑事局長から、「5月26日、福岡県北九州市小倉北区において男
性被害に係る刃物使用殺人未遂事件が発生した。福岡県警察は、暴
力団犯罪の可能性を視野に入れながら、捜査を推進するとともに、
関係者の保護対策を強化することとしている」旨の報告があった。