定例委員会の開催状況

第１日　時平成２６年１１月２７日（木）

?????????????午前１０時００分〜午前１１時１０分

第２　出席者　山谷委員長、長谷川、��木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

第３議事の概要

１議題事項

（１）「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募

集について

　　　交通局長から、「平成２５年の改正道路交通法の施行に伴う所要の

下位法令を整備することを内容とする『道路交通法施行令の一部を

改正する政令』等の案について、１１月２８日から１２月２７日ま

での間、一般に公表し、意見を募集することとしたい」旨の説明が

あり、原案どおり決定した。

（２）国家公安委員会に対する審査請求事案の裁決について

　　　交通局長から、国家公安委員会に対してなされた審査請求事案の

審理状況及び裁決案について説明があり、原案どおり決定した。

　（３）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答

を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ

の内容を了承した。

２報告事項

（１）国会の状況について

　　　官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

　（２）第２３回全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわ

りさん」の受賞者の決定等について

　　　　生活安全局長から、「第２３回全国小学生作文コンクール『わたし

たちのまちのおまわりさん』の内閣総理大臣賞等の受賞者が決定し、

１２月６日、東京都内において表彰式が行われる予定である」旨の

報告があった。

（３）中継サーバ事業者等による不正アクセス禁止法違反等事件の一斉

取締りについて

　　　　生活安全局長から、「２０都道府県警察の８合同捜査本部は、１

１月１９日、中継サーバを提供していた８事業者等による不正アク

セス禁止法違反事件等の一斉取締りを実施した」旨の報告があった。

　　　　奥野委員より、「サイバー犯罪の捜査に当たり、中継サーバの存

在がネックになっているということが以前から言われており、国境

の壁などもあって大変な捜査だったと思う。今回は２０都道府県の

警察で８つの合同捜査本部により捜査を進め、多くの犯人を逮捕し

たことは成果である。他方、中継サーバ自体は簡単に製作できる上、

中継サーバに係る不正アクセス禁止法違反の罰則は軽く、今後もま

だまだ悪質なサーバ業者が出てくると思う。悪質なサーバ業者を規

制するような根本的な対策を講じないと根絶はできないのではない

か。そういったことも視野に入れて、取締りを進めていただきたい」

旨の発言があった。

（４）特定危険指定暴力団等五代目工藤會に対する事務所使用制限命令

の発出について

　　　刑事局長から、「福岡県公安委員会は、１１月２０日、特定危険指

定暴力団等五代目工藤會に対し、暴力団対策法第３０条の１１第１

項に基づき、事務所使用制限命令を発出した」旨の報告があった。

（５）企業に対するアンケート調査結果について

　　　刑事局長から、平成１９年に「企業が反社会的勢力による被害を

防止するための指針」が策定されたことを受け、同指針の認知度や

指針に基づく企業防衛対策の取組状況、反社会的勢力からの不当要

求の実態を把握するため、平成２０年以降隔年で企業に対するアン

ケート調査を実施しているところ、本年７月に実施した調査の結果

について報告があった。

　　　長谷川委員より、「『個人事業主や小規模企業の中には、指針を知

らなかったり、取組みに遅れがみられる企業もあることから、引き

続き指針の普及と取組み強化を図るため、関係省庁と緊密に連携し、

業界団体等へ働き掛けていく必要がある』というふうに総括されて

いるが、本当はもっと深刻ではないかと思う。アンケートの結果に

よると、千人以上、１００人から９９９人、１０人から９９人、１

人から９人というように従業員規模別で企業をサンプリングし、質

問をしたところ、規模が小さくなるほど、暴排条項を盛り込むなど

して対策を行っていると答えた企業の割合は少なくなっている。こ

こで取りまとめられている以上に、中小企業に対する働き掛けを重

点的に行う努力をすべきではないか」旨の発言があり、刑事局長か

ら、「正に御指摘のとおりである。この指針ができた平成１９年ころ

や暴排条例が全国で制定されたころには、暴力団排除対策の必要性

についての機運が盛り上がっていたが、時間が経つにつれ、そのア

ナウンス効果も次第に小さくなり、我々の訴求する手段も平板化し

てきているのではないかという懸念もある。暴排活動は、いくら行

政が旗を振っても、企業の方には納得ずくで自主的に取り組んでも

らわなければ効果が出ないものであり、我々の啓発の在り方が問わ

れているのだと思う」旨の説明があった。

　　　山本委員より、「関連して、先日、オレオレ詐欺で被害者から現金

を受け取る受け子に中学生が利用されたということが報道されてい

た。この種の組織犯罪グループは、おそらく犯罪に利用できそうな

人間を常に探し回っているのだと思うが、どういうルートで引き込

もうとする相手とコネクションを作っているのか気になる。暴走族

など、昔からの仲間に声を掛けるというのは容易に想像がつくが、

中学生までが引き込まれるという事態を見ると、新たな人材の供給

源を求めて子どもたちにまで手を伸ばしていることを心配しなけれ

ばならないようになってきていると思う。捜査に当たっては、被疑

者らがどういうつながりでそのグループに入ったのかなどについて

も調べていただきたいと思う」旨の発言があり、刑事局長から、「特

殊詐欺について、地域的な分布、犯行形態、どういった人間が関与

しているかなど、さらに分析をして、新たな対策を考えられないだ

ろうかということを検討しており、御指摘の点も踏まえ、いい取組

ができるように努めてまいりたい」旨の説明があった。

（６）２０１４年東アジア地域組織犯罪対策代表者会議・東アジア地域

犯罪組織コンタクトポイントセミナーの開催について

　　　　刑事局長から、１２月２日から４日までの間、東京都内で開催予

定の「２０１４年東アジア地域組織犯罪対策代表者会議・東アジア

地域犯罪組織コンタクトポイントセミナー」の概要について報告が

あった。

（７）「治安の回顧と展望」（平成２６年版）暫定版について

　　　　警備局長から、「治安の回顧と展望」（平成２６年版）暫定版につ

いて報告があった。

　（８）長野県北部を震源とする地震に係る被害状況と警察措置について

　　　　警備局長から、１１月２２日午後１０時８分頃に発生した長野県

北部を震源とするマグニチュード６．７、最大震度６弱の地震によ

る現在までの被害状況とこれに伴う政府・警察の対応について報告

があった。

　（９）天皇皇后両陛下の広島県行幸啓に伴う警衛警備について

　　　　警備局長から、「天皇皇后両陛下は、１２月３日から４日までの間、

平成２６年８月豪雨に伴う被災地御見舞及び地方事情御視察のため、

広島県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を

実施する」旨の報告があった。

　（10）サイバーフォースセンターにおける最近のインターネット観測状

況について

　　　　情報通信局長から、サイバーフォースセンターにおける最近のイ

ンターネット観測状況について報告があった。

　３　その他

（１）次長から、「１１月３０日から１２月３日までの間、シンガポール

共和国に出張し、同国において開催される『２１世紀のための日本・

シンガポール・パートナーシップ・プログラム』に出席し、『シンガ

ポールにおける交番制度の導入及び日本の協力』と題した講演を行

うほか、シンガポール警察、関係機関等への訪問、交番の視察等を

行う予定である」旨の報告があった。