定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成27年7月23日(木)

午前10時00分 〜 午前11時55分

 

 

第2 出席者 山谷委員長、長谷川、前田、奥野、川本、北島各委員

金長官、坂口次長、栗生官房長、辻生活安全局長、

三浦刑事局長、鈴木交通局長、橋警備局長、川邉情報通信局長

沖田総括審議官、村田審議官(サイバーセキュリティ担当)、桑原首席監察官

 

 

第3 議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、8月5日付け暴力団対策法審査専門委員1名の任命及び8月7日付け地方警務官5名の人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)平成28年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について

総括審議官から、平成28年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について説明があり、原案どおり了承した

 

(3) 「国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法施行令案」等に対する意見の募集について

警備局長から、「国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法」の施行に伴い整備する政令案及び国家公安委員会規則案について意見公募手続を実施する旨の説明があり、原案どおり決定した

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

総括審議官から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)警察庁長官に対する異議申立てに係る諮問について(行政機関個人情報保護法関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関個人情報保護法関係の異議申立てに係る諮問について報告があった。

 

(3)「子ども霞が関見学デー」の実施について

総括審議官から、7月29日に実施される「子ども霞が関見学デー」の概要等について報告があった。

 

(4)サイバーセキュリティ戦略の策定等について

審議官(サイバーセキュリティ担当)から、7月23日にサイバーセキュリティ戦略本部第3回会合が開催され、「サイバーセキュリティ戦略(案)」の見直しについての討議等が行われた旨の報告があった。

 

(5)総務省行政評価局による「災害時に必要な物資の備蓄に関する行政評価・監視」の結果に基づく勧告について

総括審議官から、平成26年12月から実施してきた「災害時に必要な物資の備蓄に関する行政評価・監視」の調査結果に基づき、総務大臣が勧告を行うことについて報告があった。

 

(6)平成27年上半期の懲戒処分者数について

首席監察官から、平成27年上半期の懲戒処分者数について報告があった。

前田委員より、「懲戒処分者数が減少したのはいい方向に行っていると思う。しかし、資料では、業務上のものと私行上のものとの区別がない。業務上の事案で何が多いのかが分かるように作成すれば、どの点に対して対策を打てばよいか分かる。単純に数だけで見て、減ったからいいとするべきではない。また、あまり自虐的に公表すると、一生懸命に努力している警察官に対してモラルダウンをもたらす元になることもあるので、考え直してはどうか」旨の発言があり、次長から、「御指摘のとおり、業務上のものと私行上のものとでは対策も違うことから、これらを分けて分析していきたい」旨の説明があった。

奥野委員より、「減少したので安心ということではなく、なぜ減少したのか、どのような施策が効果を発揮したのかという方向からも分析をしてほしい。また、懲戒処分者の中の幹部警察官の比率が問題となり、幹部警察官に対する教養の見直しなどが課題となっているので、多角的な分析もお願いしたい」旨の発言があり、首席監察官から、「警部以上の警察官の懲戒処分については、昨年同期では24人だが、今年は9人と減少している」旨の説明があった。

北島委員より、「平成24年以降、懲戒処分者数は漸減しており、特に、免職、停職といった重い処分が減少していることから、評価したいと思う」旨の発言があった。

 

(7)平成27年度第1四半期監察の実施状況について

首席監察官から、「犯罪被害者支援の推進状況」を全国統一実施項目として、警察庁が都道府県警察に対して行った平成27年度第1四半期における監察の実施状況について報告があった。

 

(8)監察の取扱い事案について

首席監察官から、6月15日、京都府警察の巡査部長が窃盗で通常逮捕された事案等に関し、7月24日、同府警察は同巡査部長を懲戒免職処分とする予定である旨、7月4日、福岡県警察の警部補が酒気を帯びて車両を運転した事案に関し、7月23日、同県警察は同警部補を懲戒免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(9)愛知県日進市における男子高校生による強盗殺人事件の検挙について

刑事局長から、7月12日、愛知県日進市内において男性が殺害され所持品が奪われた事件について、7月19日、愛知県警察が被疑者を強盗殺人罪で通常逮捕した旨の報告があった。

 

(10)「第50回交通安全子供自転車全国大会」の開催について

交通局長から、8月5日に開催される「第50回交通安全子供自転車全国大会」の概要等について報告があった。

 

(11)次期社会資本整備重点計画の原案(警察関連部分)等について

交通局長から、社会資本整備事業を重点的、効果的かつ効率的に推進するため、社会資本整備重点計画法に基づき定められている社会資本整備重点計画について、現在、策定作業が進められている、次期重点計画の原案における警察関連部分について報告があった。

 

(12)テロ対策に関する世論調査結果について

警備局長から、内閣府により6月11日から21日までの間に実施された「テロ対策に関する世論調査」の結果について報告があった。

 

(13)皇太子殿下の第23回世界スカウトジャンボリー御臨席等に伴う警衛警備について

警備局長から、第23回世界スカウトジャンボリー御臨場等のため、8月1日から3日までの間、皇太子殿下が山口県へ行啓される予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

(1)前田委員より、「今週地方視察に行き、警察学校の学生と面接した。この中に、他県の警察で3年勤務した後、事情により地元に戻り、県警察を再受験して採用された者がいた。全国的に地方の県警では、警察官の質を確保することに相当苦労していると思っているが、他県の警察で数年勤務した者が、また警察学校の初任科から始めなければならないというのはどうか。意欲が強くやる気のある者に、また同じことを1から教養し直すというのは、それで本当にいいのかと思うが、警察庁で何とかできないのか」旨の発言があり、長官から、「ただ今の御指摘については、よく検討してまいりたい」旨の説明があった。