定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年2月1日(木)

午前10時00分 〜 午前11時10分  

 

 

第2 出席者 奥野、川本、北島、木村、安藤各委員

栗生長官、三浦次長、松本官房長、山下生活安全局長、樹下刑事局長、桝田交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

植田サイバーセキュリティ・情報化審議官

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)「金融商品取引法の一部を改正する法律の施行に伴う関係国家公安委員会規則の整備に関する規則案」等に対する意見の募集について

刑事局長から、「金融商品取引法の一部を改正する法律の施行に伴い整備される関係国家公安委員会規則案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した

 

(2)高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律案について

交通局長から、市町村によるバリアフリーに関する基本構想の策定の推進に向けた移動等円滑化促進方針制度の新設等を内容とする「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律案」について説明があり、原案どおり決定した

木村委員より、「バリアフリー化は大変なことであり、市町村の財政や人的基盤を考慮すると、国も積極的に関与していくのが良い」旨の発言があり、交通局長から、「国が定める基本方針に基づいて市町村が移動等円滑化促進方針を定めていくものであり、国も補助事業等を通じて地方公共団体を支援していく仕組みになっている」旨の説明があった。

安藤委員より、「新たに基本理念が規定されるのは、この施策への取組を加速させようとするものと理解して良いのか」旨の発言があり、交通局長から、「そのとおりである」旨の説明があった。

川本委員より、「公共交通事業におけるバリアフリー化については、安全確保の面から、警察も関係省庁と連携して推進していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)風営適正化法違反(特定遊興飲食店営業の無許可営業)事件の検挙について

生活安全局長から、改正された風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律が28年6月に施行されて以降、全国で初めて、渋谷区内において無許可で特定遊興飲食店営業を営んでいた経営者ら3人を警視庁が1月28日に逮捕した旨の報告があった。

北島委員より、「警視庁も指導し、地元住民の苦情もあって検挙に至ったが、もっと早期に検挙できたのではないか」旨、奥野委員より、「地元から警察への相談もあったと思うが、風適法の下では、嘆願書が出されなければ検挙しないのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「法改正時の国会審議においても、まずは許可を受けるように厳正な指導を行い、それでも従わない場合に取り締まるという方針を答弁した。本事案の店舗については、是正のための指導を繰り返し行ったにもかかわらず改善されなかったため、検挙した。今後も適切に指導・監督に取り組んでまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)仮想通貨取引所における仮想通貨の不正送信事案の発生について

サイバーセキュリティ・情報化審議官から、仮想通貨取引所を運営する会社が管理するサーバに不正アクセスされ、多額の仮想通貨を不正に送信された事案について報告があった。

木村委員より、「新規参入者も多く、投機性も高いため、犯罪に使われる可能性もあるのでしっかりと取締りをしていただきたい。他方で、そのマーケットをつぶさないような配慮も必要だと思う」旨の発言があった。

北島委員より、「サイバー犯罪の分野で悪い印象を世界に与えたのではないか」旨の発言があった。

奥野委員より、「時価580億円相当の被害だとすれば、大変重大な犯罪だと思うので、警察は検挙に向けて全力を挙げてもらいたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「仮想通貨取引に関して、利用者の保護のために、現行の法律で利用者保護が十分か考えていかなければならないと思う」旨の発言があった。

 

(4)最近の暴力団情勢について

刑事局長から、警察庁において、任侠山口組の主たる事務所の所在地を決定し、2月1日に全国の公安委員会あてに通報する旨の報告があった。

木村委員より、「今後、暴力団対策法に基づく指定暴力団の指定手続きを進めるのか」旨の発言があり、刑事局長から、「兵庫県公安委員会において、その方向で手続きを進める方針であると聞いている」旨の説明があった。

安藤委員より、「現在、任侠山口組は神戸山口組の内部組織と整理されているが、新たに指定暴力団として指定するに際しては、抗争等の事態への対応に支障が生じないように、今後、必要な手続きが迅速に進められるということでよいか」旨の発言があり、刑事局長から、「兵庫県公安委員会において、そのように進められると考えている」旨の説明があった。

 

3 その他

警備局長から、全国の活動火山に対する監視状況について報告があった。