定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年9月27日(木)

午前10時00分 〜 午前11時00分

 

場 所 国家公安委員会室

 

 

第2 出席者 小此木委員長、川本、北島、木村、安藤、小田各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

 

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)明治150年記念平成30年度全国警察柔道選手権大会及び全国警察剣道選手権大会の結果について

官房長から、9月25日に開催された明治150年記念平成30年度全国警察柔道選手権大会及び全国警察剣道選手権大会の結果について報告があった。

北島委員より、「決勝戦を観戦したが、大変な熱戦となっていた。正に「強い警察」を体現しているという印象を受けた」旨の発言があった。

小田委員より、「事前に注目選手の情報を教えてもらえれば見方も変わったと思うので、次回からはお願いしたい」旨の発言があった。

川本委員より、「本大会では20代前半の選手の優勝が多いが、勤務年数を重ねても体力が落ちないよう、警察全体でしっかりと取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

 

(2)「全国犯罪被害者支援フォーラム2018」の開催について

官房長から、10月12日に開催される「全国犯罪被害者支援フォーラム2018」について報告があった。

北島委員より、「今や被害者支援は、警察にとって重要な活動の一つとなっている。このフォーラムにもこれまでに何回か出席したが、常に満員で、濃い内容となっている。今回も非常に立派なフォーラムになるよう、成功への期待感を表明したい」旨の発言があった。

川本委員より、「国際比較は難しいが、先進諸国と比べ、予算額が少ないなど、日本の被害者支援の取組はまだ緒に就いたばかりだと思うので、更に発展させていただきたい。国家公安委員会としてもよく見ていきたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「被害者支援の取組を支えている全国被害者支援ネットワークに対して創立20周年を節目に国家公安委員会委員長表彰を授与することは、非常に意味があると思う。一方で、個人表彰については、もう少し多くてもよいのではないかという気がする」旨の発言があった。

小田委員より、「まだ世の中ではあまり知られていないと思うので、マスコミに取り上げてもらえるような工夫が必要だと思う」旨、木村委員より、「犯罪被害者等の日頃の御労苦をマスコミに取り上げてもらえるように、積極的に情報提供してはどうか」旨の発言があり、官房長から、「御指摘を踏まえ、様々な工夫をしてまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)監察の取扱いについて

官房長から、警視庁の警部補による児童買春事案に関し、同庁は同警部補を、及び神奈川県警察の巡査による道路交通法違反事案に関し、同県警察は同巡査を、それぞれ10月5日に免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(4)「子供の性被害防止対策に関する世論調査」の結果について

生活安全局長から、7月から8月にかけて内閣府が実施した「子供の性被害防止対策に関する世論調査」の結果について報告があった。

木村委員より、「子供が性被害に遭わないよう自覚を持つことが一番大事である。福岡県警察が作成したDVDは内容が非常にリアルで効果的な教材だったので、そのような教材を配布して、直接的に子供に訴えかけるなど、取組を早急に進めていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「福岡県警察が作成したDVDの活用を促したり、捜査過程で判明した被害防止対策の不十分な状況を教育関係者にフィードバックして、しっかりと伝えたりすることが大事だと考えている」旨の説明があった。

北島委員より、「SNSが性被害の温床になっており、対策としてフィルタリングの利用を進めることが重要である」旨の発言があり、生活安全局長から、「改正インターネット環境整備法の施行により、フィルタリングの提供が事業者に義務化されたが、その効果についてよく見定めてまいりたい」旨の説明があった。

川本委員より、「性犯罪防止については、防災や交通安全と異なり、子供の認知度が低いことから、具体的な手口や被害状況がよく理解されるような教育を行っていただきたい。相談窓口もあまり認知されていないので、学校等のより身近なところに窓口で相談できるようにしてはどうか。また、フィルタリングが掛からないSNSサービスもあるので、事業者とよく検討していただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「フィルタリングの種類により利用できるSNSサービスも異なるので、その点を周知してまいりたい。また、児童買春の温床となりやすい裏アカウントを取得できるSNSサービスもあるので、対策を進めてまいりたい」旨の説明があり、川本委員より、「海外ではどのような対策を講じているのか調査してもよいのではないか」旨の発言があった。

小田委員より、「自撮り写真を送るとどのような被害に遭うかなど、具体的な問題を子供によく教えることが大事である。警察としては、事件を検挙した際に、何が問題だったのかも含めて広報すべきである。また、この世論調査は定期的に行い、対策と効果の関係を把握することが必要である」旨の発言があった。

安藤委員より、「今回の調査は、関係機関と連携しながら調査項目を綿密に検討したことで、意味のある回答が得られた。今後も、十分な検討の上で調査を行っていただきたい。一方、18歳未満の子供を持つ親からの回答があまり得られなかったことから、調査方法について内閣府と検討して工夫することが必要ではないか」旨の発言があった。

 

(5)第49回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

交通局長から、10月6日及び7日に茨城県ひたちなか市において開催される第49回全国白バイ安全運転競技大会について報告があった。

 

(6)天皇皇后両陛下の第73回国民体育大会御臨場等に伴う警衛警備について

警備局長から、9月28日から30日までの間、第73回国民体育大会御臨場等のため天皇皇后両陛下が福井県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。