定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年6月20日(木)

午前10時00分 〜 午前11時40分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

筋政策立案総括審議官、後藤首席監察官

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)令和元年警察白書(案)について

   政策立案総括審議官から、令和元年警察白書(案)について説明があり、原案どおり決定した。

   小田委員より、「最前線で活躍する警察職員の声が白書に取り上げられることは、彼らの励みにもなると思うので、引き続き充実させていただきたい」旨、安藤委員より、「トピックスの「変わらない警察の使命」で、約10年前の白書で経験を語った警察職員を再び紹介するというアイデアは良い。この白書をより多くの人に見ていただけるよう工夫していただきたい」旨、川本委員より、「1頁ごとの読み切りになったり、写真の構図等も良くなり、より読みやすい白書になっている。国民に分かりやすい文章となるよう、これからも努めていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

   官房長から、地方警務官による国家公務員倫理法違反等事案について説明があり、国家公安委員会において、大阪府警察の地方警務官について懲戒審査会に審査を要求する旨、並びに同地方警務官のほか、北海道、愛知県及び福岡県警察の地方警務官について、国家公務員倫理法に基づく調査の端緒に係る報告及び調査開始の通知を国家公務員倫理審査会会長に対して行う旨が決定された。

木村委員より、「兼業に当たるような場合にはあらかじめ届出が適切になされるようにする必要がある」旨、川本委員より、「昇任試験については、イントラネットで、職員に明らかにするのがよいのではないか」旨の発言があった。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

官房長から、九州管区警察学校警部による迷惑行為防止条例違反等事案に関し、同警部を6月20日に停職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(3)犯罪対策閣僚会議(第31回)について

生活安全局長から、6月25日に開催される犯罪対策閣僚会議(第31回)について、「オレオレ詐欺等対策プラン」の決定が予定されている旨の報告があった。

北島委員より、「政府を挙げて特殊詐欺の問題に取り組んでいる中、京都府警察の警察官が職務上知り得た情報を基に詐欺を行った事件があったが、深刻に受け止めていただきたい」旨の発言があった。

 

 (4)平成30年における行方不明者の状況について

生活安全局長から、平成30年における行方不明者の状況について報告があった。

北島委員より、「行方不明者の問題は、警察だけの問題ではなく、関係機関と連携して対応する必要がある」旨、川本委員より、「家出が疑われる事案についても、事件に巻き込まれた可能性を排除せずに対応していただきたい」旨、安藤委員より、「若年者層と高齢者層では、行方不明となる動機や原因が異なることから、それぞれに対応した対策をとっていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「若年層の行方不明事案については、人身安全関連事案の可能性を排除することなく、慎重に判断するように第一線を指導しており、引き続き精緻な対応に努めてまいりたい」旨の説明があった。

 

(5)吹田市における拳銃奪取事件について

刑事局長から、吹田市における拳銃奪取事件について報告があった。

北島委員より、「警察本部長が早い段階でメディアを通じ情報発信しており、相応の対応がなされていたと思う」旨、小田委員より、「容疑者の写真公開や警察本部長による取材対応など、住民に対して早期に情報発信を行った点を評価したい」旨の発言があった。

川本委員より、「耐刃防護衣を着用していたにもかかわらず負傷していることから、耐刃防護衣の効果について分析していただきたい」旨、安藤委員より、「新型の拳銃入れについて、警察官と住民の安全を守るためにも、配備を前倒しする必要があるのではないか」旨の発言があり、官房長から、「拳銃入れについては、できる限り早急に整備できるよう努めてまいりたい」旨の発言があった。

木村委員より、「負傷した警察官の回復を祈る。交番の勤務時間や役割を含めて、その運営の在り方について見直す必要があるのではないか」旨、川本委員より、「交番の在り方については、国民の警察に対するニーズも踏まえ、慎重に検討する必要がある」旨、委員長より、「交番の在り方については重要な検討課題であることから、実態も踏まえながらしっかり検討していただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「交番の在り方を見直すべきとの指摘も踏まえ、交番施設のセキュリティ強化や交番勤務員の配置・運用などの工夫を進めているところであり、引き続き検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(6)交通安全対策に関する関係閣僚会議の開催及び交通安全緊急対策の決定について

交通局長から、交通安全対策に関する関係閣僚会議の開催及び交通安全緊急対策の決定について報告があった。

 

(7)G20大阪サミットに係る警護警備について

 警備局長及び交通局長から、6月28日から29日までの間、大阪市においてG20大阪サミットが開催される予定であり、これに伴い、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

(1)生活安全局長から、児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部を改正する法律の成立について報告があった。

 

(2)警備局長から、山形県沖を震源とする地震に伴う警察措置等について報告があった。