定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年7月11日(木)

午前10時00分 〜 午前11時15分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

また、地方警務官による国家公務員倫理法違反等事案についての6月27日の国家公安委員会の決定に関し、7月4日、国家公務員倫理審査会の承認が得られたので、7月12日、同人を処分する予定である旨、及び、関連する人事案件についても予定どおり実施する旨の報告があった。

 

(2)令和2年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について

   官房長から、令和2年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について説明があり、原案どおり了承した。

   川本委員より、「今回の概算要求の特徴や項目の中での優先順位はあるのか。また、決算、監査、行政事業レビューなどを考慮した上での要求となっているのか」旨の発言があり、官房長から、「特徴的なものとしては、東京オリンピック・パラリンピック対策、情報管理システムの合理化・高度化、サイバーセキュリティ対策、警察官の安全確保等にかかる費用が挙げられる。また、決算のみならず、要求した項目における調達、運用、活用などの状況を踏まえた上で要求を行っている」旨の説明があった。

   小田委員より、「要求項目によっては、単年度の予算では賄うことができない多額の予算を要する項目もあると思うので、3年なり5年といった中長期的視野をもって取り組んでいただきたい」旨、木村委員より、「民間企業の場合、何をやるべきかということや将来的な見通しなどを3か年5か年といった行動計画にまとめていることがあるが、そのような中長期的視点をもった予算要求をすることも大事ではないか」旨の発言があり、官房長から、「将来を見据えながら、その時々の情勢や現場のニーズも踏まえ、必要な予算を要求してまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 その他

交通局長から、交通死亡事故の抑止や自動運転への対応等に関する交通警察の中長期的課題について報告があった。

北島委員より、「交通主体間の事故責任配分の在り方が今のままでよいのかということは大きな論点になっていくと思う」旨、安藤委員より、「交通警察の課題は様々あるが、このように中長期的な視野で整理することにより、解決の方向性が見えてくるのではないかと思う」旨、木村委員より、「交通事故を減らすためには、歩行者や自転車運転者による交通ルールの遵守や交通主体間での譲り合い精神の醸成についての広報、啓発を展開するなど、多面的な取組が必要だと感じた」旨、小田委員より、「都会と地方における道路交通事情等の違いを踏まえた検討も必要ではないか」旨、川本委員より、「物件事故の処理は、業務の合理化という視点から、アウトソースすることも一つの考え方だと思う。また、課題の検討に当たっては、運転者の責任や守るべきルールが緩くならないようにしなければならないと思う」旨の発言があった。