定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年1月30日(木)

午前10時00分 〜 午前1130

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 木村、安藤、小田、北島、櫻井各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)道路交通法の一部を改正する法律案の地方自治法第263条の3第5項の規定に基づく通知について

   交通局長から、道路交通法の一部を改正する法律案の概要を全国知事会及び全国都道府県議会議長会に通知することを内容とする、道路交通法の一部を改正する法律案の地方自治法第263条の3第5項の規定に基づく通知について説明があり、原案どおり決定した。また、今後、地方自治法第263条の3第5項に基づく通知については、警察庁において専決処理されることを決定した。

   櫻井委員より、「通知を受けた地方自治体等が意見を申し出た際には、手続き的な面も含めてしっかりと対応できるようにしていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)第3次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取結果等について

官房長から、第3次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取結果等について報告があった。

安藤委員より、「何に重点を置いてどのように進めていくかについて、現場で犯罪被害者等との関わりが大きいという警察の特徴を生かしつつ、被害者の視点を十分に反映させながら第4次犯罪被害者等基本計画を策定していっていただきたい」旨、櫻井委員より、「取締りを行うだけではなく、犯罪被害者に寄り添うという警察の位置付けを意識し、警察全体の活動の支援にもなるような建設的な検討を進めていただきたい」旨、北島委員より、「外国人の犯罪被害者に対する支援も重要であり、しっかりと行っていただきたい」旨、小田委員より、「支援団体の活動などが取り上げられるよう広報を工夫していただきたい。また、給付金の支給に係る基準の在り方についても、各方面から意見を聞くなどしてより良い方向に向けて検討していっていただきたい」旨、木村委員より、「例えば、フォーラムを開催する場合の場所の選定や報道機関と連携した広報など、犯罪被害者の状況等について国民に広く知ってもらうための工夫を検討していただきたい」旨の発言があった。

 

 3 その他

 (1)交通局長から、道路法の一部改正等への対応について報告があった。

    北島委員より、「道路管理者と警察との連携を、事前段階を含めて強化することは重要であり、引き続き効果的な施設等の整備が行われるようにしていただきたい」旨、小田委員より、「地方公共団体による地域公共交通計画の作成に際しては、都道府県警察も積極的に協力していただきたい」旨、木村委員より、「歩行者中心の道路空間の構築の在り方等については、警察からも提言すると良いのではないか」旨の発言があった。  

   

 (2)警備局長から、不正競争防止法違反被疑事件について報告があった。

    北島委員より、「対日有害活動の取締りは、警察の中で最も大事な活動の一つであり、引き続き適切に取り組んでいただきたい」旨、櫻井委員より、「対日有害活動の実態がどのようなものであるかについて、国民に対して情報発信をしていくことも重要である」旨、小田委員より、「企業の退職者が秘密を漏えいする可能性があることについて、政府として何らかの対策をとる必要がある」旨の発言があった。

 

(3)警備局長から、新型コロナウイルスに関連した感染症への対応について報告があった。

   櫻井委員より、「感染症に係る危機管理についても、混乱することなく必要な対応を適切にとることができるように準備していただきたい」旨、小田委員より、「政府全体として、地方自治体や医療機関等と緊密に連携して対応していく必要がある」旨、木村委員より、「SARSが発生した時の経験を生かし、危機意識を持って取り組んでいく必要がある」旨の発言があった。

安藤委員より、「現場の警察職員に対する指導や情報提供を適切に行っていただきたい」旨の発言があり、警備局長から、「所要の指示を全国警察に対して行ったところである」旨の説明があった。