定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年2月27日(木)

午前10時00分 〜 午前11時45分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、安藤、小田、北島、櫻井各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)令和元年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について

官房長から、令和元年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について報告があった。

北島委員より、「約120万件の取調べ中監督対象行為は10件と少数ではあるが、その中には深刻な事案も含まれており、今後とも努力していただきたい」旨、安藤委員より、「監督対象行為はこの数年減少傾向にあるが、深刻な事案もある。取調べ担当、監督担当の双方に対して、取調べの適正化は基本である旨の教養や意識を高める取組を実施していただきたい」旨、小田委員より、「苦情等により認知したものが半分近くあるので、取調べ適正化のための指導・教養を徹底していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)日・米重大犯罪防止対処協定(PCSC協定)の実施状況について

刑事局長から、日・米重大犯罪防止対処協定(PCSC協定)の実施状況について報告があった。

小田委員より、「実施状況の件数だけでなく、成果についても報告に反映できるとよいと思う」旨、北島委員より、「協定の発効から約1年が経過したが、所感を伺いたい」旨の発言があり、刑事局長から、「重大な犯罪の防止等に向け、まずはこの協定の適切・円滑な運用を行い、制度を定着させることが重要だと考えている。今後の報告についても工夫してまいりたい」旨、説明があった。

 

(4)新型コロナウイルス感染症への対応について

警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

小田委員より、「1月30日に警察庁の対策本部ができたが、これまでどのような取組をされてきたか。また、今後、留置場内などで感染者が出た場合の対処について伺いたい」旨、櫻井委員より、「警察職員は約30万人おり、いつ感染者が出てもおかしくない状況にあると思われるが、感染拡大防止等についてどのような検討をしているのか」旨、安藤委員より、「今回の混乱に乗じた各種犯罪についてどのように想定し、対策を考えているのか」旨の発言があった。

次長より、「対策本部を通じて部内の認識の共有を図るとともに、留置場で感染者が出た場合の対応策や運転免許センターでの感染防止策などについて個別に検討し、都道府県警に必要な通達を発出している。また、職員に感染者が出た場合の警察機能の維持について、各都道府県の実情も踏まえて検討するよう指示している。このほか、混乱に便乗した犯罪について、生活安全局を中心に情報収集と対応に努めているところである」旨の説明があった。

武田委員長より、「政府の基本方針にもあるとおり、クラスター単位の感染が発生・拡大しないよう、対策を推進していくことが重要である」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)官房長から、日豪円滑化協定の交渉状況について報告があった。

 

(2)刑事局長から、日越刑事共助条約の交渉状況について報告があった。

 

(3)警備局長から、第25回参議院議員通常選挙における北海道警察の警護警備に関する事実確認結果等について報告があった。