定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年6月18日(木)

午前10時00分 〜 午前1100

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、木村、安藤、小田、櫻井、横畠各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長

木政策立案総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)令和2年警察白書(案)について

政策立案総括審議官から、令和2年警察白書(案)について説明があり、原案どおり決定した。

木村委員より、「警察白書という手段にはこだわらないが、将来的な警察の組織運営のあり方やビジョンを、何らかの形で世の中に示していくことも検討していただきたい」旨、小田委員より、「外部の人により注目してもらうためにも、治安情勢の変化をどのように示すか、また、戦略的な警察白書の位置付けについて、今後検討していただきたい」旨、安藤委員より、「関係団体等の協力や支援によって警察が支えられているという考え方がよく表されている。また、より多くの人に読んでもらえるよう、引き続き取り組んでいただきたい」旨、櫻井委員より、「白書の目的やターゲットについて、広報戦略という観点からも検討してはどうか」旨、横畠委員より、「トピックスのテーマ選定などについて工夫を重ねていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)人事案件について

交通局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和元年度における留置施設の巡察の実施状況について

   官房長から、令和元年度における留置施設の巡察の実施状況について報告があった。

   木村委員より、「過去の逃走事案等を教訓に、施設等の整備や金銭の管理も含めた留置業務の適切な推進に引き続き取り組んでいただきたい。また、留置業務は警察内でも特殊な業務なので、職員のモチベーション維持にも配意すべきである」旨、安藤委員より、「被留置者の領置金の管理について一部の県で新たな試みがなされているが、それを全国的に広く普及できないかも検討していただきたい」旨、櫻井委員より、「新型コロナウイルス感染症対策について警察庁が発出した通達等は、専門性に裏打ちされた高水準な内容と評価できる。また、通達の有効期限を意識して随時見直しがされていることは、優れた試みであり、引き続き取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

官房長から、大阪府警察の巡査らによる大麻取締法違反事案に関し、同府警察は、同巡査らを免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(3)令和元年における山岳遭難及び水難の概況等について

生活安全局長から、令和元年における山岳遭難及び水難の概況等について報告があった。

 

(4)警察における取調べの録音・録画の実施状況について

刑事局長から、警察における取調べの録音・録画の実施状況について報告があった。

安藤委員より、「機器の誤操作等による録音・録画の不実施がないよう、捜査チームでの確認や訓練等の対策を徹底していただきたい。また、精神に障害を有する被疑者に対する取調べの録音・録画の件数が増加しており、現場の意識が向上してきたようであるが、今後も適切に対応していただきたい」旨の発言があった。

 

(5)交通ルールに関する有識者検討会の開催について

交通局長から、交通ルールに関する有識者検討会の開催について報告があった。

   櫻井委員より、「有識者検討会では、現実の道路交通法を踏まえた議論がなされることになると思うが、検討会とは別に、自由に技術が発展するとどういう状態になり、それを適切にコントロールするためにどのようなルールがあり得るのかについて、今後制約を設けずに議論してほしい」旨、横畠委員より、「規制緩和の流れからルールの見直しを求める声は多いが、警察として安全の確保という面を忘れずに検討することが重要だと思う。また、オブザーバーである関係省庁とも連携して議論を進めていただきたい」旨の発言があった。

 

(6)新型コロナウイルス感染症への対応について

警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

櫻井委員より、「警察庁でのコロナ対策に関する取組について、政府のホームページ等も活用して積極的に広報していただきたい」旨の発言があった。

 

3 その他

警備局長から、警備情勢について報告があった。