定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年7月16日(木)

午前10時00分 〜 午前1115

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 木村、安藤、小田、櫻井、横畠各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

山田審議官(犯罪被害者等施策担当)、難波首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」に対する意見の募集について

審議官(犯罪被害者等施策担当)から、「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「世の中の働き方の変化に応じた法改正に伴うものであるということで、犯給法との関わりについてはよく理解できた。犯罪被害者等給付金の調整等に漏れがないように、きちんと手当てしておいていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)「経済財政運営と改革の基本方針2020」等政府決定文書について

   官房長から、「経済財政運営と改革の基本方針2020」等政府決定文書について報告があった。

   木村委員より、「小型モビリティ関連の規制の緩和については、道路における安全性確保の観点等から、きちんと評価し、慎重に検討することが必要だと思う」旨、櫻井委員より、「新たな制度を作る前提として、それに必要な技術力が不足しないようにしておくことが重要である。また、小型モビリティの関係について、結果的に有用なものとなることもあり得るので、新しく取り入れることにも挑戦していただきたい」旨、安藤委員より、「裁判手続等のIT化について、今後の取組に期待している。併せて、柔軟な発想で、根本的な捜査の在り方等についても検討していただきたい」旨、横畠委員より、「新たな技術・制度への対応については、関係機関においてそれぞれ検討されると思うが、横断的、総合的な検討も行っていただきたい」旨、小田委員より、「規制の緩和を検討する際には、誰もが納得できる数値・データに基づくことが重要である」旨の発言があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

   首席監察官から、警視庁の警部補による詐欺等事案に関し、同庁は、同警部補を免職処分とする予定である旨の報告があった。

   安藤委員より、「過去の不適正事案を教訓に捜査費の運用の改善が図られ、不正は許さないが、必要なものはきちんと支払うという意識が醸成されてきていたなかで本事案が発生したのは非常に残念である」旨、小田委員より、「直属の上司が部下の捜査費のチェックをしなければいけない現状について、例えば、庶務担当者がチェックをするなど確認方法を工夫してはどうか」旨、横畠委員より、「捜査諸雑費のような多額でない金銭支出の管理については、管理コストも考慮する必要がある」旨の発言があった。

 

(3)高速道路における100km/hを超える規制速度の試行について

   交通局長から、高速道路における100km/hを超える規制速度の試行について報告があった。

   木村委員より、「規制緩和の是非について、今回の試行により精緻に検証していただいたので、この結果を踏まえ、制度設計を適切に進めていただきたい」旨の発言があった。

 

(4)令和2年7月豪雨に伴う警察活動等について

   警備局長から、令和2年7月豪雨に伴う警察活動等について報告があった。

   櫻井委員より、「今回の豪雨で警察施設も被災していることを踏まえ、従来の想定を超えた災害に対して、警察活動を行う拠点がどうあるべきかも検討していくことが必要ではないか」旨、木村委員より、「交番等について、リモート運用などにより再編し数を減らすことは、警察施設の防災の観点からも検討ができるのではないか」旨の発言があった。