定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年9月24日(木)

午前10時00分 〜 午前1100

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小此木委員長、木村、安藤、小田、櫻井、横畠各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、田中刑事局長、

交通局長、大石警備局長

太刀川首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について

交通局長から、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

木村委員より、「高齢者や車椅子の人の乗り降りに対応できるよう、手続を工夫していただきたい」旨、安藤委員より、「道交法の改正に関しては、社会が変化する中で、実情を反映し、また、ニーズに応える形で、修正を加えていくという姿勢は評価したい。これからも、どうしたらより快適で安全なものにしていけるかを考えながら、引き続き取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

 

(3)産業競争力強化法に基づく新たな規制の特例措置について

交通局長から、産業競争力強化法に基づく新たな規制の特例措置について説明があり、原案どおり決定した。

木村委員より、「新しいモビリティの出現に伴い、車中心の社会ではなくなってきた。モビリティや社会の変化を想定しながら、ビジョンを持って都市交通の在り方を議論していただきたい」旨、安藤委員より、「将来的な道路の在り方について、大きな方向性で考えを整理し、他省庁とも議論をしていただきたい」旨の発言があった。また、櫻井委員より、「新しい機器に対して、道交法で全てを引き受けて対応するのではなく、別のやり方を考える必要があるのではないか。また産業競争力強化法の特例措置については、今後どのようにしていくのか伺いたい」旨の発言があり、交通局長から、「様々な新たなモビリティに係る交通ルール全般について、有識者検討会を設けて検討を進めている。産業競争力強化法の特例措置については、実施した地域における様々なデータを共有し、今後の対応の在り方について検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(4)「重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律施行令の一部を改正する政令案」について

警備局長から、「重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律施行令の一部を改正する政令案」について説明があり、原案どおり決定した。

櫻井委員より、「ドローンのように、先端的な技術が問題になる場合は、従前の法律策定のモデルには適合しないので、下位規範で対応できるようにしたり、警察官が動きやすいよう新たな仕組みを作ったりするなどしていただきたい」旨、横畠委員より、「ドローンは事業にもテロにも使えるものであり、また、性能の向上も著しいことから、規制の在り方については政府全体で調整していく必要があるのではないか」旨の発言があった。

 

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

首席監察官から、兵庫県警察の巡査による道路交通法違反事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)令和3年度警察庁予算概算要求(案)の概要について

   官房長から、令和3年度警察庁予算概算要求(案)の概要について報告があった。

   小田委員より、「デジタル化が懸案事項となっているが、運転免許証のデジタル化等はこの概算要求内に組み込まれているのか伺いたい」旨の発言があり、官房長から、「運転免許保有者データベースの共通基盤の整備等、現時点必要なものはこの概算要求に含まれているが、運転免許証のデジタル化については、今後具体的な方針を検討していくこととしている」旨の説明があった。また、櫻井委員より、「デジタル化の予算等については、重点的に獲得する必要がある。刑事手続きのIT化についても、警察庁関係の手続きは積極的に前に進めていただきたい」旨、安藤委員より、「警察基盤の充実強化については、中長期の計画をしっかり立てて、着実に予算を確保していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)分裂した山口組の最近の情勢と対策について

   刑事局長から、分裂した山口組の最近の情勢と対策について報告があった。

 

3 その他

   小此木大臣より、「総理より運転免許証のデジタル化について、即時進めるよう、強い指示があった。また、サイバー空間も重要な生活基盤となっていることから、デジタル化の推進に併せ、サイバー犯罪等の被害防止や取り締まりをしっかり行っていただきたい。委員の皆様のご助言、ご意見を踏まえ、良い方向に進むよう努めてまいるのでよろしくお願いしたい」旨の発言があった。