定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年12月17日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小此木委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、木村各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

檜垣審議官(生活安全局担当)、新田審議官(交通局担当)

河原サイバーセキュリティ・情報化審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整理(案)等について

   官房長から、国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整理(案)等について説明があり、原案どおり決定した。

   横畠委員より、「国家公安委員会がつかさどるものとされる事務のうち、管理的な要素があるものを委員会で判断し、それ以外は原則として警察庁の専決とすることでよいと思う」旨、櫻井委員より、「専決処理をするものとして挙がっている事例に異論はないが、内容によっては定例会で報告をするなど、柔軟に対応していただきたい」旨、安藤委員より、「これを機会に、警察庁内の決裁権者や決裁プロセスについても見直しをしていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について

   官房長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

   小田委員より、「全てのクレジットカード会社が対象となるのか」旨の発言があり、官房長から、「そのとおり。特定のクレジットカード会社に限るものではない」旨の説明があった。

   

(3)「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める規則の一部を改正する規則案」等について

   交通局担当審議官から、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める規則の一部を改正する規則案」等について説明があり、原案どおり決定した。

   木村委員より、「バリアフリーの場所が拡大していて非常に良いと思う。高度化PICS(歩行者用青信号の表示に関する情報を視覚障害者が使用する通信端末機器に送信するもの)については、交通に混乱を招かないようにする必要があるほか、利用者に使用方法をよく周知しておく必要がある」旨、安藤委員より、「五か年で道路整備の充実を図るとのことに期待している。信号機等の移動等円滑化に当たっては、優先順位を決めて計画的に行っていただきたい」旨の発言があった。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和2年度サイバーセキュリティ政策会議の開催状況等について

   サイバーセキュリティ・情報化審議官から、令和2年度サイバーセキュリティ政策会議の開催状況等について報告があった。

   横畠委員より、「私的懇談会という位置付けになっているので、警察の所掌にこだわらず、幅広い提言をしていただくとよいのではないか」旨、小田委員より、「サイバーの問題は、これまでも安全保障の関係ではまとめたものがあるが、警察としては、国民を守るという意味で建設的に意見がまとめられると良いと思う」旨、櫻井委員より、「今後、有識者の人選に当たっては、従前どおりではなく、新たな民間ベースの人にどう入っていただくかが重要である。それには日常の付き合いも大切であり、意識的に取り組んでいただきたい」旨、木村委員より、「今年度の5回の懇談会を通じてまとめあげたものを土台として、また更に膨らませていただきたい」旨、小此木委員長より、「サイバー攻撃はいつどこから来るか分からない。各委員の御意見も踏まえて進めてもらいたい」旨の発言があった。

 

(2)令和3年度警察庁予算(案)の概要等について

   官房長から、令和3年度警察庁予算(案)の概要等について報告があった。

   櫻井委員より、「組織改正において、警察業務の重要度からすると、ポストが増えたことは良かったと思う」旨、安藤委員より、「厳しい財政状況の中、削るところは削って整理しつつ、必要なところでは積み上げており、努力されたものと理解している。警察が行っていることが必要であると国民に理解納得していただけるかにかかっている」旨の発言があった。

 

(3)クロスボウの所持等の在り方に関する有識者検討会の報告書について

   生活安全局担当審議官から、クロスボウの所持等の在り方に関する有識者検討会の報告書について報告があった。

   横畠委員より、「規制の内容についてはこの報告書のとおりでよいと思う。「クロスボウ」という名称も世間一般に通用する日本語となっている言葉であり、定義をしっかり規定すれば明確になると思う。クロスボウの威力については、取締りの現場を考えると、弦を引く力を基準とすることができればよいと思う」旨、安藤委員より、「幅広い視点での検討がされ、短期間のうちによくまとめられた報告書だと受け止めた。クロスボウを持っていると思われる主に若い人たちに、規制の方向性や今後の対応をどのような形で発信するか、方策を工夫していただきたい」旨の発言があった。

    

3 その他

  警備局長から、新潟県等における大雪の被害状況等について報告があった。