定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年6月10日(木)

午前10時00分 〜 午前11時00分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、藤本刑事局長、木交通局長、砂田情報通信局長

林警備運用部長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「国家公安委員会の所管する法令に係る情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」等について

官房長から、「国家公安委員会の所管する法令に係る情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)「道路交通法施行令及び予算決算及び会計令の一部を改正する政令案」等について

交通局長から、「道路交通法施行令及び予算決算及び会計令の一部を改正する政令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

櫻井委員より、「パブコメで、「反則金を手軽に払えるようにすると、違反を助長するおそれがある」との御意見があるが、反則金の支払いは制度上任意であり、任意で支払う際には便利な方法がよい、と正面から回答してはいかがか」旨の発言があり、交通局長から、「そのような方向で調整したい」旨の説明があった。

櫻井委員より、「某県では、反則金を振り込む銀行口座を警察本部等の組織名義で開設することができたとのことであるが、これは犯収法の趣旨に反するものではないので、警察庁が銀行等としっかり交渉し、他の都道府県警察でもできるようにしていただきたい」旨、安藤委員より、「反則金の納付方法の更なる多様化について検討していく、という記述があるが、そう明記する以上は、しっかり進めていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する件」について

交通局長から、「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する件」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(4)国家公安委員会・警察庁防災業務計画の修正について

警備運用部長から、国家公安委員会・警察庁防災業務計画の修正について説明があり、原案どおり決定した。

宮崎委員より、「情報の収集や電源の確保の重要性、さらに、活動する職員の安全等について言及しており良いと思う。今後は、記載している内容が現場において最大限実現できるよう、現場への落とし込みが大事になる」旨、安藤委員より、「国の防災業務計画が各都道府県の取組とどのように連動するのか御説明いただきたい」旨の発言があり、警備運用部長から、「この防災業務計画については、各都道府県に内容を周知し、取組に活用してもらうことにしている」旨、長官から、「政府全体での防災業務計画との整合性も必要であり、引き続きフォローしてまいりたい。また、この防災業務計画を全体像として、各都道府県には、その地域で想定される災害に見合った計画を作らせたいと思っている」旨の説明があった。

櫻井委員より、「都道府県レベルの防災業務計画と各都道府県警察の警備計画があるが、今回の防災業務計画ではどのような整理になっているのか」旨の発言があり、長官から、「各都道府県庁でも、独自に防災計画を作っているが、実行部隊の中核は警察が担わざるを得ない。各都道府県警察には、警察庁と各都道府県の危機管理部局双方と連携し、具体的なアクションにつなげられるような警備計画を作らせたいと考えている。」旨の説明があった。

 

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

    官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)令和2年度における留置施設の巡察の実施状況について

    官房長から、令和2年度における留置施設の巡察の実施状況について報告があった。

    宮崎委員より、「留置施設の担当者を適切に評価することに加え、若い職員にとっては、社会勉強の場でもあり、次の段階に進むためのステップとして位置付けることが大事である」旨、小田委員より、「担当官の勤務状況の改善が重要である。その後のキャリアも含め、細かいところまでチェックするように巡察が深化してきていることは評価したい」旨、安藤委員より、「巡察に行く職員の技量を更に高めて、より実質的な巡察ができるようにお願いしたい。また、点検項目については、時の経過で気が緩み、形式的になるということがないよう指導していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

    官房長から、広島県警察の巡査長による覚醒剤譲り受け・使用事案に関し、同県警察は、同職員を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(4)菅内閣総理大臣の英国訪問に伴う警護警備について

    警備運用部長から、菅内閣総理大臣は、6月10日から6月14日までの間、G7サミット出席等のため英国を訪問予定であり、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

    宮崎委員より、「警護員の英国でのコロナ対策はどうなっているのか」旨の発言があり、警備運用部長から、「英国入国後、一定期間の隔離措置が必要な者もおり、早めに出発させるなどの措置をとっている」旨の説明があった。

 

(5)新型コロナウイルス感染症への対応について

    警備運用部長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

    小田委員より、「警察官のワクチン接種がどのようになっているのか伺いたい」旨の発言があり、官房長から、「警察官のワクチン接種には、市町村の高齢者対象接種のキャンセル分、職域接種、大規模接種の3つの枠組みがあり、それぞれ警察本部や警察署が地元自治体と調整し、なるべく早く接種できるよう働き掛けている」旨の説明があった。

    横畠委員より、「警察官の中でワクチン接種の優先順位について、考え方は整理されているのか」旨の発言があり、官房長から、「一般的には留置や検視に従事する職員、一般の方と接する交番勤務員などの優先順位が高いと考えているが、オリンピック・パラリンピックの警備が目前に迫っており、その警備に従事する職員を優先的に接種するべく、各都道府県警察で判断して実施している」旨の説明があった。