定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年1月13日(木)

午前10時00分 〜 午前11時00分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、安藤各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、藤本刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、砂田情報通信局長

大原審議官(国際担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」の閣議決定について

 官房長から、「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」の閣議決定について報告があった。

 

(2)「日本国の自衛隊とオーストラリア国防軍との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とオーストラリアとの間の協定」への署名について

   審議官(国際担当)から、「日本国の自衛隊とオーストラリア国防軍との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とオーストラリアとの間の協定」への署名について報告があった。

小田委員より、「日本の安全保障にとって大事な協定であり、警察関係の論点もうまく整理されている印象である」旨、安藤委員より、「どのような国内担保法を整備する必要があるのか、具体的に教えていただきたい」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「国内担保法のうち、警察に関するものでは、脱走罪や豪軍の機密に関する漏洩罪等、オーストラリア側にしか適用されない刑罰法令を執行できるようにするための規定や、軍用電波の使用許可に関する特例等が想定されている」旨の説明があった。

   宮崎委員より、「現在、中国とオーストラリアが緊張関係にある中で、制度や文化の違いを越えて合意できたことは評価できる。この協定は他国との関係でも応用していけるので、非常に有効ではないか」旨、櫻井委員より、「刑事裁判の議論も出てくるが、日本とオーストラリアでは裁判制度が異なり、日本的な理解では難しいところがある」旨の発言があった。

 

(3)令和3年中の交通事故死者数について

 交通局長から、令和3年中の交通事故死者数について報告があった。

 安藤委員より、「今後詳細な分析を行う際には、コロナの外出自粛の影響も含め、新たな切り口で分析することを期待している」旨の発言があり、交通局長から、「コロナの影響も含め、多角的な分析をして、今後の施策につなげてまいりたい」旨の説明があった。

 

(4)警視庁公安部による詐欺未遂被疑者の逮捕状取得・国内指名手配について

 警備局長から、警視庁公安部による詐欺未遂被疑者の逮捕状取得・国内指名手配について報告があった。

 櫻井委員より、「この種の行為について犯罪化しやすい仕組みを考える必要がある」旨、横畠委員より、「このような事件で被疑者を手配することは、国内外に警鐘を鳴らすことにもなる」旨、宮崎委員より、「今回に限らず、留学生や元留学生が利用される事案には、日本の大学の現状等、構造的な問題も含めて考える必要がある」旨の発言があり、長官から、「ご指摘の点については、政府全体で問題意識を持っている」旨の説明があった。