定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年12月22日(木)

午前10時00分 〜 午前11時10分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 谷委員長、櫻井、横畠、宮崎、竹部、小田各委員

露木長官、緒方次長、楠官房長山本生活安全局長、大賀刑事局長、太刀川交通局長、原警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「遺失物法施行規則の一部を改正する規則案」について

官房長から、「遺失物法施行規則の一部を改正する規則案」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

千葉県警察の巡査長による酒気帯び運転事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)令和5年度警察庁予算(案)の概要等について

官房長から、令和5年度警察庁予算(案)の概要等について報告があった。

小田委員より、「令和4年度補正予算を適正に確保できたため、令和5年度予算についても効率的に予算が取れていると思うので、発注先との調整も含め、予算が完全に執行できるようお願いしたい」旨、竹部委員より、「防衛費増額の財源として、歳費が恒久的に見直されていくと聞くが、警察の歳費も国民の命を守るという意味で同じ文脈にあるので、国民に不利益のない形での議論を期待している。また、サイバーに関しては、予算の増額、人員配置等、様々な配慮がされているが、これを機に国際連携のパイプを太くし、情報量を厚くして、検挙実績、捜査手法の練度の向上に努めていただきたい」旨、委員長より、「物価高で資材が高騰するなど、各省庁が苦労しているので、委員の意見も踏まえ、予算執行には十分目配りいただきたい。また、警察の予算は都道府県が負担する部分も大きいので、地方の分も含めて警察には頑張っていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)令和5年新年一般参賀に伴う警備について

警備局長から、令和5年新年一般参賀が行われることに伴い、令和5年1月2日、所要の警備を実施する旨の報告があった。

宮崎委員より、「3年ぶりの一般参賀となるので、これまでの延長線上では人出が読めない可能性もあるが、どのようにお考えか」旨の発言があり、警備局長から、「今回は一般参賀と記帳の二つの人流があり、一般参賀は抽選であるところ、記帳の人出については一般参賀の抽選に漏れた人数も勘案して見積もっており、滞留場所の設定や誘導の方法も含め、問題のないようしっかり警備に努めたい」旨の説明があった。

 

3 その他

(1)国家公安委員会委員のオーストラリア視察について

宮崎委員から、「先日、オーストラリアを訪問し、サイバーセキュリティ、要人警護等について意見交換を行ったほか、警察犬訓練施設の視察等を行った」旨の報告があった。

 

(2)警察と自衛隊等との今後の連携について

小田委員より、「国家安全保障戦略など、防衛3文書が閣議決定されたが、これを機に、シームレスな防衛ということも含め、今後自衛隊とどう連携していくのか、その際の警察の役割はどのようなものになるのか少し整理していただき、その方向性等についてどこかでお話を伺いたい」旨、櫻井委員より、「理屈上の問題として、防衛サイドでも警察サイドでもない領域が出てきている。区分以前に、国際的な連携の下で様々な官庁が対応する必要がある時に、警察組織がどこまで関与できるのかについて検討していただきたい」旨の発言があり、長官から、「政府全体の枠組みで進めるものであり、御報告の方法は検討させていただきたい」旨の説明があった。