定例委員会の開催状況
第１ 日 時 令和５年４月１３日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１０時４０分
場 所 国家公安委員会室
第２ 出席者 谷委員長、櫻井、横畠、宮崎、竹部、野村各委員
露木長官、緒方次長、楠官房長、山本生活安全局長、渡邊刑事局長、太刀川交通局長、原警備局長、河原サイバー警察局長、島﨑技術総括審議官
第３ 議 事
（１）国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整理（案）について
官房長から、国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整理（案）について説明があり、原案どおり決定した。
櫻井委員より、「専決はあくまでも実務上の運用であって、法的には国家公安委員会の権限に属することに変わりないので、その点、私たちも警察庁も留意しなければならない」旨、宮崎委員より、「専決をする際に、担当者によって判断が異なることがないようにしていただきたい」旨の発言があり、官房長から、「ご指摘を重く受け止め、充分留意して行うよう周知したい」旨の説明があった。
（２）区域整備計画の認定に係る国土交通大臣との協議及び同意について
刑事局長から、区域整備計画の認定に係る国土交通大臣との協議及び同意について説明があり、原案どおり決定した。
竹部委員より、「海外の大型カジノ施設を有する都市の治安は、カジノ内や周辺の警備がしっかりなされ、総じて良い印象を持っている。日本の警察力と地元の協力の総合力で対応していただきたい」旨の発言があり、刑事局長から、「関係機関、事業者とも連携し、警察としてできる努力をしてまいりたい」旨の説明があった。
（３）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
（１）国会の状況について
官房長から、国会の状況について報告があった。
（２）監察の取扱い事案について
北海道警察の巡査部長による窃盗等事案に関し、同警察は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨及び徳島県警察の巡査長による酒気帯び運転事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。
（３）令和４年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について
生活安全局長から、令和４年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について報告があった。
（４）特殊詐欺の手口と対策について
刑事局長から、特殊詐欺の手口と対策について報告があった。
野村委員より、「犯罪集団が広域化、グローバル化している中で、国内の事業者との連携にはどの程度の効果があるのか。また、どのような問題意識をお持ちか」旨の発言があり、刑事局長から、「海外に拠点を置く企業の日本支社からは、連携の必要性についてご理解をいただいている感触である。国外に詐欺の拠点を置くケースも確認されており、外国の捜査機関との連携や情報交換を更に強化していかねばならないと思っている」旨の説明があった。
櫻井委員より、「この報告書は、分析自体が非常に手堅く、堅実にまとめられているが、特殊詐欺対策は全庁的な課題も含まれる裾野の広いテーマであり、警察庁として行程表を作った上で、政策展開すべきである。また、特に事業者や関係省庁への広報の在り方や犯罪対策閣僚会議を通じた政府として取り組むための方策について、実践的に考えていただきたい」旨の発言があった。
（５）Ｇ７長野県軽井沢外務大臣会合の開催に伴う警備について
警備局長から、４月１６日から１８日までの間、長野県軽井沢町においてＧ７長野県軽井沢外務大臣会合が開催される予定であり、これに伴い、所要の警備を実施する旨の報告があった。
（６）「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」の施行状況に関する国会への報告について
警備局長から、「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」の施行状況に関する国会への報告について報告があった。