定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和5年7月13日(木)

午前10時00分 〜 午前11時20分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 櫻井、横畠、宮崎、竹部、野村各委員

露木長官、緒方次長、楠官房長山本生活安全局長、太刀川交通局長、迫田警備局長、河原サイバー警察局長、島ア技術総括審議官

猪原組織犯罪対策部長

谷総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について

総括審議官から、犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について説明があり、原案どおり決定した。

櫻井委員より、「犯罪被害者等施策に関する関係府省庁連絡会議においては、犯罪被害者基本法や犯罪被害者等給付金について、しっかり検討していただきたい」旨の発言があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

秋田県警察の巡査長による口座詐欺事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨及び山形県警察の巡査による青少年健全育成条例違反等事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会について

交通局長から、高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会について報告があった。

宮崎委員より、「現在、自動運転車とそれ以外の車が混在する過渡期であるが、この検討会にはそのような点を専門領域とする構成員がいるのか。また、最高速度の上限を引き上げることによる環境への影響についても検討されるのか」旨、横畠委員より、「速度規制を緩和することで事故の危険性が高まることは否定できない。運転サポートシステムのような安全装置が装備された車や、道路構造が適合したエリアに限定することなど、きめ細かな仕上がりになるよう工夫していただきたい」旨、櫻井委員より、「大型貨物自動車等の業界側の視点だけではなく、一般ドライバーが感じる安心・安全の視点や騒音や振動を含む環境への影響、高速道路の規格等インフラとの関連性にも留意していただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「有識者には、自動運転の研究をされている方もいる。この検討会の事務局として、御指摘いただいた点については検討の素材とし、どういう規制の在り方が最適なのか考えてまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)令和4年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況等について

警備局長から、令和4年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況等について報告があった。

野村委員より、「特定秘密保護法の施行後、同盟国との情報共有や連携で進展はあったのか」旨、竹部委員より、「警察庁から都道府県警察に共有される特定秘密の保護措置は、都道府県警察と警察庁のどちらが行っているのか」旨、横畠委員より、「特定秘密の情報は適切に活用されているのか」旨の発言があり、警備局長から、「他国から情報提供を受ける際に、この制度について説明することで、円滑に進む面がある。また、都道府県警察に共有する特定秘密の保護措置については、一義的には都道府県警察で行っているが、警察庁や管区警察局の職員による検査を毎年実施している」旨、長官から、「特定秘密の情報については、様々な政策の決定や、警察任務の執行に活用している」旨の説明があった。

 

(4)岸田内閣総理大臣のサウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及びカタール国訪問に伴う警護について

警備局長から、岸田内閣総理大臣は、7月16日から7月19日までの間、首脳会談等のため、サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及びカタール国を訪問予定であり、所要の警護を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

(1)G7広島サミット等の開催に伴う警備の結果について

   警備局長から、G7広島サミット等の開催に伴う警備の実施結果について報告があった。

宮崎委員より、「外務省等とは必要な連携はとれていたのか」旨、竹部委員より、「挙げられた反省点の主たる要因はコミュニケーション不足であり、これを教訓としてぜひ改善していただきたい。また、想定外の事態への対処に留意するようにしていただきたい」旨、野村委員より、「今回は不測の事態に対する備えがうまく機能したと思う」旨、横畠委員より、「今後とも、個々の警備事案ごとに漏れや空白がないか、点検をするようお願いしたい」旨の発言があり、警備局長から、「外務省等との連携は十分とれていたと考えている。また、想定されていない突発事案にも対応するため、若干余裕をもった部隊配置を行い、事案に即応できる体制をとっていた。日々の警備においても反省点を踏まえて見直しを図り、技量のレベルアップを図ってまいりたい」旨、長官から、「主催者との連携は、警備実施上の重要なテーマである。今回の経験を全国で共有し、引き続き適切な警備を行ってまいりたい」旨の説明があった。