定例委員会の開催状況
第１ 日 時 令和５年９月２１日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１０時５０分
場 所 国家公安委員会室
第２ 出席者 松村委員長、櫻井、横畠、宮崎、竹部、野村各委員
露木長官、緒方次長、楠官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、太刀川交通局長、迫田警備局長、島﨑技術総括審議官
大橋審議官（サイバー警察局担当）
第３ 議 事
１ 議題事項
（１）犯罪被害者等のための施策の推進に関する業務の方針について
官房長から、犯罪被害者等のための施策の推進に関する業務の方針について説明があり、原案どおり決定した。
（２）警察庁組織令の一部を改正する政令案等について
官房長から、警察庁組織令の一部を改正する政令案等について説明があり、原案どおり決定した。
横畠委員より、「今回の組織改正においては、廃止される教養厚生に係る業務についても、実質的に充実させるための手当てが図られているものと思う。被害者支援は、我が国の治安情勢にも大きく影響するものであり、国民の行政に対する信頼感にも直結するので、警察庁が総合調整機能を発揮して関係省庁をとりまとめ、丁寧に業務を推進していただきたい」旨、宮崎委員より、「犯罪被害者支援の分野において、警察庁が具体的な司令塔の機能を発揮するためには、乗り越えなければならない省庁間の壁等が多々存在すると思うので、真に被害者に寄り添った対応をするためにも、全庁的に努力していただきたい」旨、櫻井委員より、「犯罪被害者のおかれた状況や、その対応は多種多様であるため、慎重かつ堅実に施策を推進していただきたい」旨、竹部委員より、「犯罪被害者支援において重要なことは、被害者に対して施策をわかりやすく説明し理解することと、司令塔たる警察庁と施策を実施する現場の関係機関との連携だと思う。また、新設される課においては適材適所の人選に配意し、各種施策を推進していただきたい」旨の発言があり、官房長より、「犯罪被害者の方からの要望を適切にくみ取り、支援のための施策が切れ目なく進むよう、総合調整機能を発揮し、関係省庁と連携して対応してまいりたい」旨の説明があった。
（３）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
（１）「全国犯罪被害者支援フォーラム２０２３」の開催について
審議官（犯罪被害者等施策担当）から、「全国犯罪被害者支援フォーラム２０２３」の開催について報告があった。
（２）令和５年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
審議官（サイバー警察局担当）から、令和５年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について報告があった。
野村委員より、「サイバー犯罪対策に関して、警察庁と関係省庁との連携はどの程度進んでいるのか」旨、宮崎委員より、「この種の事案は、容易に国境を越えるものなので、日本国内だけではなく、世界に向け、抑止力になるような形で情報を発信することも重要だと思う」旨、竹部委員より、「昨年決定した国家安全保障戦略を踏まえた能動的サイバー防御について、今後、時機をとらえ説明をお願いしたい」旨の発言があり、審議官（サイバー警察局担当）から、「サイバー事案については、国・地方レベルで関係機関が連携して対応している。世界に向けた情報発信については、工夫してまいりたい。いただいた御指摘を踏まえ、今後の対策を推進してまいりたい」旨の説明があった。
３ その他
（１）自動運転車への道路使用許可制度の適用について
櫻井委員より、「自動運転車への道路使用許可の在り方についての検討状況は如何か。パラリンピック選手村内での接触事故に係る事故調査報告書においても、自動運転車に係る道路使用許可とその下での安全対策の在り方を見直す必要がある旨の提言がなされており、これを受けて警察庁において検討すべきである」旨、横畠委員より、「発展途上にある自動運転車に対する道路使用許可を行う際には、自動運転車の自律的な安全性能はもとより、緊急時には人が対応できるかということも含めて具体的にチェックする必要がある」旨の発言があり、交通局長から、「御指摘のとおり、報告書で御提言をいただいているところであり、自動運転、あるいは自動運転を目指す運行に係る道路使用許可の基準が十分なものとなっているか、速やかに検討してまいりたい」旨、長官から、「自動運転車に係る道路使用許可の基準については、他の道路使用許可と異なり、複雑なものになると思うが、現場の意見も聞き取りながら、しっかりと検討してまいりたい」旨の説明があった。