定例委員会の開催状況
第１ 日 時 令和５年１０月５日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１０時４５分
場 所 国家公安委員会室
第２ 出席者 松村委員長、櫻井、横畠、宮崎、竹部、野村各委員
露木長官、緒方次長、楠官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、太刀川交通局長、迫田警備局長、河原サイバー警察局長、島﨑技術総括審議官
佐野審議官（国際担当）
第３ 議 事
１ 議題事項
（１）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
審議官（国際担当）から、Ｇ７茨城水戸内務・安全担当大臣会合について報告があった。
（２）令和６年度採用候補者（国家公務員採用総合職・一般職試験合格者）の内定等について
官房長から、令和６年度採用候補者（国家公務員採用総合職・一般職試験合格者）の内定等について報告があった。
竹部委員より、「国際的な業務が増加する中、一定程度の高い英語力を有する人材の比率も高く、こうした人材にも期待していきたい。警察が組織改革を進める中で、求める人材にどのような専門性が必要なのかを予測して採用し、育成して組織運営に組み込んでいくことは、幹部の大きな役割の一つである」旨、櫻井委員より、「文系、理系という区分にこだわらず、理系でも規制や政策を論じることができる文理双方にまたがる知見を有する人材が求められているところ、今回の採用において、こうした人材を積極的にリクルートしたのは非常に良い試みだと考える」旨、宮崎委員より、「多様な人材をうまく集める努力が実って、良い結果になったと思う。自分が必要とされていることを実感したいという若者の特性を意識しつつ、原石を磨き、大事に育てていただきたい」旨、横畠委員より、「公務員離れといった風潮がある中、良い人材が集まったと思う。実際に業務を進めていくと、現実とのギャップに思い悩むことがあるかもしれないが、その際には採用の過程で携わった方たちも含め、組織でフォローしていただきたい」旨の発言があり、官房長から、「積極的なリクルート活動により、多様な人材を採用してまいりたい。御指摘を踏まえ、上司と若手職員がお互いに理解を深めながら業務を推進できるよう、引き続き取り組んでまいりたい」旨の説明があった。
生活安全局長から、オンラインカジノに係る賭博事犯の検挙について報告があった。
櫻井委員より、「立件するに当たり、賭博開帳ではなく、賭客に対する幇助という構成にせざるを得ないところに我が国の現行法制に問題があると考える。また、第一義的には金融庁の所管ではあるが、決済代行業者の把握が十分になされていないという問題もある」旨、宮崎委員より、「自国にいながら国境を越えて活動できるネット社会において、外国では合法でも日本国内では違法であるオンラインカジノに係る賭博事犯を辛抱強く解明したことを評価したい」旨、野村委員より、「オンラインカジノは、マネロンの温床になっているという実情はあるのか」旨、横畠委員より、「本事案の検挙については高く評価したい。その上で、こうした事案については、犯罪の用に供する資金の動きを直接規制、処罰するための立法に係る検討が必要ではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、「この種の事案の検挙等に努めながら、オンラインカジノサイト等の実態把握を進めてまいりたい」旨、刑事局長から、「この種の事案で利用されているような決済代行業者については、法の網がかかっておらず、今後、捜査の進展も考慮しつつ、金融庁とも情報を共有し、必要があれば規制を検討してまいりたい」旨、長官から、「オンラインカジノ対策は警戒の空白を生じさせないための取組の一環であり、事件検挙だけでなく、行政的な手法も組み合わせながら、対策を進めてまいりたい」旨の説明があった。
（４）天皇皇后両陛下の鹿児島県行幸啓（特別国民体育大会御臨場等）に伴う警衛について
警備局長から、１０月７日から８日までの間、特別国民体育大会御臨場等のため、天皇皇后両陛下が鹿児島県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛を実施する旨の報告があった。