定例委員会の開催状況
第１ 日 時 令和５年１２月１４日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１０時３５分
場 所 国家公安委員会室
第２ 出席者 松村委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員
露木長官、緒方次長、楠官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、太刀川交通局長、迫田警備局長、河原サイバー警察局長、島﨑技術総括審議官
佐野国際担当審議官
第３ 議 事
１ 議題事項
（１）「質屋営業法施行規則等の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について
「質屋営業法施行規則等の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。
（２）人事案件について
官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
（３）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
審議官（国際担当）から、Ｇ７茨城水戸内務・安全担当大臣会合の開催結果について報告があった。
３ その他
（１）高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会の提言について
交通局長から、高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会の提言について報告があった。
横畠委員より、「今後のパブリックコメントを見る必要はあるが、この提言については、関係者からのヒアリングの上で慎重に議論され、妥当な結論を得ていると思う」旨、竹部委員より、「高速道路における大型貨物自動車の制限速度を９０キロメートル毎時まで引き上げること自体は評価できる。他方、こうした施策は、他の施策との連動がなければその効果が十分に発揮されないので、物流問題の全体を見ながら検討していただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「運送事業者からも、むしろ荷待ち時間、積み荷や荷さばきに時間を要する現状が変わらなければ意味がないなどの指摘があることにも留意して議論がなされた。本制度改正だけでなく、他の施策とも連動した対応を追求してまいりたい」旨の説明があった。
櫻井委員より、「制限速度の引き上げにより、物流の停滞解消にどの程度の効果が見込まれるかをＥＢＰＭの観点から数値で示すことが適当ではないか。また、本件は政府全体としての取組と理解しているが、他省庁のコミットメントについて伺いたい」旨の発言があり、交通局長から、「運送事業者へのヒアリングの結果、目的地までの到着時間の短縮による輸送品質の向上や運行時間の短縮による運転手の休息時間の拡充等のメリットが考えられる。ＥＢＰＭの観点からは、速度規制の緩和後、その効果を検証してまいりたい。物流問題については、制限速度の引き上げに係る検討以外にも、それぞれの省庁において必要な検討が行われているものと承知している」旨の説明があった。
宮崎委員より、「安全という観点が提言の中心となっているものと承知しているが、制限速度の引き上げは、我が国の物流の革新に関する閣僚会議で挙げられている１３項目の中の一つであり、他の施策との連動によって相乗効果を上げることを意識しながら取り組んでいただきたい」旨、野村委員より、「今後、ライフラインを維持するための供給力の危機が顕在化していく中で、交通行政についても、供給力を維持する中で、どのようにして安全を担保するのかトータルデザインとして提示していただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「安全第一という視点は失うことなく、速度規制の緩和以外の施策についても、必要に応じて検討してまいりたい」旨の説明があった。
委員長より、「安全の確保という視点は堅持しつつも、根本的な問題解決のため、不断の見直しについて検討いただきたい」旨の発言があった。