定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和6年11月21日(木)

午前1000分 〜 午前11時05分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 坂井委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、谷刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、逢阪サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

松坂政策立案総括審議官、片倉首席監察官

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)令和7年警察白書の構成について

   政策立案総括審議官から、令和7年警察白書の構成について説明があり、原案どおり了承した。

 宮崎委員より、「SNSをめぐる状況は日々変化するので、白書をまとめるに当たっては柔軟に対応し、海外の動きなども紹介していただきたい」旨、横畠委員より、「SNSは重要な社会インフラとなっているので、サービスを提供している事業者は、そのサービスが犯罪に利用されないようにする社会的な責任があるという視点も盛り込んでいただきたい」旨、竹部委員より、「新たな形で現れる犯罪もSNSが舞台となり得るという注意喚起を今後の展望に含めていただきたい」旨、櫻井委員より、「特集やトピックスは、社会に与えるインパクトをしっかり見据えて項目や内容、順番を検討していただきたい」旨、野村委員より、「情報発信手段として重みを増すSNSを、警察がどのようにして業務に活用しているのかも紹介していただきたい」旨の発言があった。

 

(2)「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について

   生活安全局長から、「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決裁した。

   横畠委員より、「一部報道にあった自作した電磁石銃を所持していたとして銃刀法違反で逮捕したという事案について伺いたい」旨の発言があり、刑事局長から、「電子部品の故障により電磁石銃としての発射はできないが、実銃と同様の機能を有し、殺傷能力を有する程度の金属性弾丸発射機能が認められたことから、拳銃所持として銃刀法違反で逮捕したものである」旨の説明があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

(4)国家公安委員会委員長を代理する者の互選について

   国家公安委員会委員長を代理する者の順位について、委員間の互選により、令和6年12月1日以降、第1順位宮崎委員、第2順位竹部委員、第3順位野村委員、第4順位櫻井委員、第5順位横畠委員とすることとした。

   

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

   鹿児島県巡査部長による不同意性交等事案に関し、同県警察は、同職員を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催について

   首席監察官から、全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催について報告があった。

   

3 その他

(1) 国家公安委員会委員のフィリピン共和国視察について

櫻井委員から、「先日、フィリピン共和国を訪問し、司法大臣との意見交換等を行った」旨の報告があった。

  

(2) ロシア人ランサムウェア事件被疑者の検挙について

宮崎委員より、「大変な快挙だと思うので、様々な層に響くよう工夫して情報発信していただきたい」旨、櫻井委員より、「この種事案の捜査をめぐる課題に実質的に取り組むためには、制度的な部分を視野に入れる必要がある」旨の発言があった。