定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和8年2月19日(木)
午前10時00分 〜 午前10時55分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 赤間委員長、竹部、野村、秋吉、相星、宮崎各委員
楠長官、太刀川次長、森元官房長、山田生活安全局長、日下交通局長、千代延警備局長、逢阪サイバー警察局長、飯濱技術総括審議官
土屋総括審議官、遠藤審議官(刑事局担当)
江口審議官(犯罪被害者等施策担当)、片倉首席監察官
第3 議 事
1 議題事項
(1)人事案件について
官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
(2)犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について
審議官(犯罪被害者等施策担当)から、犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について説明があり、原案どおり決定した。
(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)国会の状況について
官房長から、国会の状況について報告があった。
(2)監察の取扱い事案について
首席監察官から、神奈川県巡査部長らによる虚偽有印公文書作成・同行使事案に関し、同県警察は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨の報告があった。
竹部委員より、「本件のような事案が発覚した場合に、その対応に当たる警察本部長が果たすべき役割は極めて重要である。警察庁に対しては、同県警察の構造的な問題の改善を求めるが、その一方で、国家公安委員会としても、警察本部長の任命には、特段の注意を払っていきたい。同事案の後、警察本部長が交替したが、その後の状況について伺いたい」旨の発言があり、首席監察官から、「神奈川県警察では、「つながる職場プロジェクトチーム」を警察本部長の指揮の下に立ち上げ、警察庁から出向させた所属長級の警視を参加させて、職員からヒアリングを行うなどして、同県警察の人事・組織に係る問題点を洗い出しているところである。同県警察ではその結果を踏まえ、今後、職員の納得を得ながら対策を講じることとしている」旨の説明があった。
宮崎委員より、「都道府県公安委員会の在り方は、全国公安委員会連絡会議等で常にテーマになっている。警察部内の体制変更だけではなく、先のストーカー事案等や本事案のような事案が発生した場合における公安委員会の指導がより充実したものとなるよう、警察から公安委員会への報告の在り方についても考えていただきたい」旨の発言があり、首席監察官から、「都道府県警察にとって、都道府県公安委員会は常に複眼的な眼で都道府県警察を厳しく見ていただくべき存在である。御指摘の点は県警察に伝達し、よく検討させたい」旨の説明があり、長官から、「都道府県公安委員会への報告について、個別の事案によっては、部長以下で行う場合もあると思うが、重要な事案については、警察本部長が自ら行う必要があると考えている」旨の説明があった。
(3)旧警備業法違憲国賠訴訟の概要等について
生活安全局長から、旧警備業法違憲国賠訴訟の概要等について報告があった。
(4)交通局における取扱い事案について
交通局長から、交通局における取扱い事案について報告があった。
宮崎委員より、「交通取締りにおける不適正事案は、2023年に福岡県で同様の事案が生じているが、当時の再発防止策の効果について、きちんと検証されているのか」旨、野村委員より、「勘や経験、人の目を頼りにした取締り手法が今後とも存続するとは考えにくい。技術革新を利用して捜査手法の大転換を進めていただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「福岡県警察の事案を踏まえ、教養の徹底等を行ってきたものの、いまだ周知が徹底されていないものと考えている。これらを踏まえ、この度、警察庁及び各都道府県警察本部に巡回指導官を設置し、教養や点検の徹底を図ることとしたほか、各都道府県警察本部に同様の事案を組織的に把握するための相談窓口を設置する。また、違反者から確認の申立てがあった際や幹部の事後的なチェックの際に交通取締用車両に設置されているカメラを活用することとしたほか、交通取締りの適正さを確保するため、新たな取締り技術を開発することとしている。これらを複合的、総合的に実施し、同種事案の再発防止に取り組んでまいりたい」旨の説明があった。
野村委員より、「一部の報道によると、交通取締りに一定の数値目標があるとされているが、実際の運用はどうなっているのか」旨の発言があり、交通局長から、「神奈川県警察において、達成を義務付けたノルマのようなものは存在しないが、交通事故実態に合わせた活動がなされていたかどうかを把握する趣旨で取締り水準といったものを当時は設けていたようである。既に廃止されているものの、警察庁としては、このような数値を示すことは、不適切であると考えている」旨の説明があった。
(5)令和8年天皇誕生日一般参賀に伴う警備について
警備局長から、「令和8年天皇誕生日一般参賀が行われることに伴い、令和8年2月23日(月)、所要の警備を実施する」旨の報告があった。
3 その他
(1)議事終了後、2月21日をもって任期満了となる宮崎委員より、「在任中、最も衝撃的だったのは安倍元総理の襲撃事件であった。その後、匿名・流動型犯罪グループやサイバー攻撃等といった過去の延長線上ではないものが出てきて、警察としての守備範囲を非常に広くしなければならなかったり、一人一人に求められる能力が広がったりするなど、大変な事態になってきていると感じた。どんなに素晴らしい政策でも現場で機能しないようでは絵に描いた餅なので、現場の警察官にとって実効性のある政策を考えることが重要だと思う。今後は外から警察の活動をよく見つめていきたい」旨の挨拶があり、委員長(竹部委員代読)より、送辞があった。