定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和8年2月26日(木)
午前10時00分 〜 午前11時25分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 竹部、野村、秋吉、相星各委員
楠長官、太刀川次長、森元官房長、山田生活安全局長、重松刑事局長、日下交通局長、千代延警備局長、逢阪サイバー警察局長、飯濱技術総括審議官
土屋総括審議官
片倉首席監察官
第3 議 事
1 議題事項
(1)人事案件について
官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
(2)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について
刑事局長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について説明があり、原案どおり決定した。
秋吉委員より、「対面での本人確認方法について3つの類型が示されているが、そのうち、非居住外国人等に対して写真付き本人確認書類を提示させる方法については、制度の抜け道とならないよう、本人確認書類の偽造等の対策や不正な手口に係る注意喚起のための情報発信等に努めていただきたい」旨の発言があった。
(3)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」に対する意見の募集について
「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。
(4)人事案件について
交通局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)国会の状況について
総括審議官から、国会の状況について報告があった。
(2)令和7年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について
総括審議官から、令和7年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について報告があった。
秋吉委員より、「監督対象行為の調査件数が増加しており、警察内部の問題意識の向上や自浄作用が機能しているのであれば良いことであるが、なお、苦情申出が相当件数あり、調査には相当な人手と時間がかかっていると思われることから、調査をより客観化・合理化できる仕組みの拡大を検討してはどうか」旨の発言があり、総括審議官から、「御指摘を踏まえ、対策を進めてまいりたい」旨の説明があった。
(3)都道府県警察における採用広報動画・マンガコンテストの結果及び表彰式の実施について
総括審議官から、都道府県警察における採用広報動画・マンガコンテストの結果及び表彰式の実施について報告があった。
竹部委員より、「どれも秀逸な作品であり、警察職員の中にこのような才能がある人材がいることに感銘を受けた。また、最も印象に残ったのは、仕事の派手な面ではなく、地味なことなのかも知れないが「誠実さ」や「優しさ」といった警察官に必要な本質的素養を描いていることで、現代の若者の心に響くのではないかと感じた」旨の発言があった。
(4)監察の取扱い事案について
首席監察官から、警視庁巡査部長による性的姿態撮影等処罰法違反等事案に関し、同庁は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨、埼玉県巡査による窃盗事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨、広島県巡査による麻薬及び向精神薬取締法違反事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨、警視庁巡査部長による道路交通法違反等事案に関し、同庁は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨の報告があった。
(5)令和7年における少年非行及び子供の性被害の状況について
生活安全局長から、令和7年における少年非行及び子供の性被害の状況について報告があった。
野村委員より、「児童ポルノ事犯については国際的にも厳しい目が向けられているが、我が国の法体系は表現の自由等との関係で規制が緩く見られるところがあると思う。児童ポルノ事案の捜査を行う中、現行法令では十分対応できないといった状況はあるか。また、同事案に対する警察庁の関わり方について教えていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「児童ポルノやディープフェイクポルノについては、児童ポルノ禁止法違反や名誉毀損等で検挙した事例があるが、課題もある。警察庁としては、関係省庁とのディープフェイクポルノ問題に係る会議の場等において、現場における実情や課題を共有してまいりたい」旨の説明があった。
竹部委員より、「SNSに起因する事犯の被害児童数は依然として高水準であるところ、高校生の被害者が減少している一方で中学生以下の被害が増加している状況にある。この差を生んだ要因の分析が重要である。また、この種の犯罪は、警察が認知した被害者数と実態との間に乖離があるのではないかと感じており、今回取りまとめたデータを基に、どのように実態を捕捉していくべきか、警察庁としても関心を払っていただきたい」旨の発言があった。
(6)組織的窃盗・盗品流通事犯の対策状況等について
刑事局長から、組織的窃盗・盗品流通事犯の対策状況等について報告があった。
相星委員より、「過去3年間の被疑者国籍別の検挙状況については、金属ケーブル窃盗であればカンボジア人、ドラッグストアにおける大量万引きであればベトナム人が大きなウェイトを占めているところ、これらに関与する犯罪ネットワークに関する解明状況について伺いたい」旨の発言があり、刑事局長から、「大量に窃盗行為を行い、処分するためには組織性がなければ困難である。関係各国の捜査当局等としっかりと情報共有を行い、取締りを進めているところである」旨の説明があった。
野村委員より、「自動車盗の検挙事例を見ると、警察の部門間における連携が非常にうまくいっており、評価できると感じている。ヤードに対する今後の警察の対応について伺いたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「立入り等関係法令に基づく権限をしっかりと行使し、盗品等の流通防止に努めてまいりたい。また、一部の自治体でヤードに関する条例が設置されているところ、抜け道となっているような状況はないかよく吟味しながら、効果的な対策について検討を進めてまいりたい」旨の説明があった。
(7)令和7年における交通事故の発生状況について
交通局長から、令和7年における交通事故の発生状況について報告があった。
秋吉委員より、「外免切替で運転免許を取得した者よりも、自動車教習所に通うなどして運転免許を取得した者の方が交通事故率が高いようであるが、今後、外免切替制度を改正した後の推移や外国人が日本人と比べて事故率が高い要因の分析を進めていただきたい」旨の発言があり、交通局長から「外免切替で運転免許を取得した者は、外国で免許を保有していたことから、一定の技能を有しているものと考える。今後、外国人が日本人と比べて事故率が高い実態を踏まえながら、的確に対策を講じてまいりたい」旨の説明があった。
3 その他
(1)カンボジア関連の特殊詐欺について
相星委員より、「カンボジアが近年、特殊詐欺の一斉摘発に乗り出しており、先日には、日本人15人が特殊詐欺で拘束されたという報道があった。カンボジアを発端とした特殊詐欺は減少傾向となっているのか」旨の発言があり、刑事局長から、「カンボジア当局による積極的な捜査には一定の効果があるものと認識している。カンボジアに限らず、東南アジア全般の国々に対して、引き続き、積極的な働き掛けを行っていくほか、必要に応じて、首魁と見られる人物の出身国の当局とも連携した対策を行ってまいりたい」旨の説明があった。