定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和8年3月5日(木)
午前10時00分 〜 午前10時50分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 竹部、野村、秋吉、相星各委員
楠長官、太刀川次長、森元官房長、山田生活安全局長、重松刑事局長、日下交通局長、千代延警備局長、逢阪サイバー警察局長、飯濱技術総括審議官
鈴木審議官(警備局担当)、森田技術企画課長
江口審議官(犯罪被害者等施策担当)、片倉首席監察官
第3 議 事
1 議題事項
(1)国家公安委員会行政文書管理規則の一部改正について
国家公安委員会行政文書管理規則の一部改正について説明があり、原案どおり決定した。
(2)第5次犯罪被害者等基本計画(案)について
審議官(犯罪被害者等施策担当)から、第5次犯罪被害者等基本計画(案)について説明があり、原案どおり決定した。
(3)児童買春・児童ポルノ事犯における被害児童の保護施策の実施状況に係る検証・評価案について
審議官(犯罪被害者等施策担当)から、児童買春・児童ポルノ事犯における被害児童の保護施策の実施状況に係る検証・評価案について説明があり、原案どおり決定した。
秋吉委員より、「児童ポルノ画像等の流通・閲覧防止対策は、関係省庁や関連事業者との連携がなければ難しい。今後の対応について伺いたい」旨、竹部委員より、「生成AIを活用したディープフェイクポルノの生成や拡散の防止はどこの省庁が担当するのか」旨の発言があり、審議官(犯罪被害者等施策担当)から、「児童買春・児童ポルノを含む児童の性被害の防止については、犯罪対策閣僚会議において決定したものを引き継ぐ形で、こども家庭庁が中心となって政府計画を策定し、取組を進めている」旨、生活安全局長から、「児童に係るディープフェイクポルノについては、こども家庭庁を中心に、法務省、警察庁、内閣府等の関係省庁が連携しながら、今後の対応策について議論を重ねており、今夏を目途に一定の方向性を出すこととしている」旨の説明があった。
(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)国会の状況について
官房長から、国会の状況について報告があった。
(2)令和7年度監察の実施状況及び令和8年度監察実施計画について
首席監察官から、令和7年度監察の実施状況及び令和8年度監察実施計画について報告があった。
竹部委員より、「スマートフォンによるゲーム、オンラインカジノ、カメラ操作等、誰も見ていないところでの小さな成功が常習化・増幅化につながることが多い。職務倫理教養を通じ、不適切な行為の一歩手前で踏みとどまることのできる資質を育成してほしい。また、職員同士がお互いの業務に目を配り、意見を言いやすいような職場環境づくりを進めていただきたい」旨の発言があり、首席監察官から、「職務倫理教養をしっかり行うほか、悪い話だけでなく、良い話も含めて声を上げやすい職場づくりに努めてまいりたい」旨の説明があった。
(3)警察庁推奨アプリの認定について
生活安全局長から、警察庁推奨アプリの認定について報告があった。
秋吉委員より、「アプリに搭載された発着信時の事業者名称(ホワイトリスト)表示機能は、なりすましを防ぐことにつながるので、是非、この機能を広めていただきたい。また、電子メールについても、DMARCのようななりすましを防ぐ機能がどんどん開発されることを期待している」旨の発言があり、生活安全局長から、「諸外国の実例調査やセキュリティベンダーとの協議を行うなど、対策を進めてまいりたい」旨の説明があった。
野村委員より、「民間事業者の技術を活用したスマートな施策と思う。周知活動に力を入れていただきたい」旨の説明があった。
(4)令和7年における通信傍受に関する国会への報告について
刑事局長から、令和7年における通信傍受に関する国会への報告について報告があった。
3 その他
(1)神奈川県警察の検証結果を踏まえた取組状況について
生活安全局長から、神奈川県警察の検証結果を踏まえた取組状況について報告があった。
秋吉委員より、「新たに作られたストーカー事案等の危険度判定チェック表は、現場で使いやすいものになっていると思う。他方で、マニュアルに頼りすぎて、個別の事案の特性を見誤らないようにしていただきたい。また、危険度の推移や全体状況が一覧できるような仕組みの構築等についても検討し、業務の効率化を図っていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「基本知識を習得するためのマニュアルの作成に加えて、過去の事案をベースとしたケーススタディを行っている。人身安全関連事案は、まだ取り組むべきこともあるところ、新しい技術を活用するなどして、現場の業務負担の軽減も併せて検討する必要があると考えている」旨の説明があった。
竹部委員より、「警察本部と警察署、あるいは刑事部門と生活安全部門がより一体的に対応していくという取組について評価したい。神奈川県川崎市内におけるストーカー事案等を風化させぬよう、組織的に危険度の客観性を高め、対応が困難な事案については、組織全体で取り組んでいただきたい」旨の発言があった。
(2)巡回連絡カードについて
野村委員より、「個人情報を紙に手書きで記入して最寄りの交番に提出する巡回連絡カードについては、偽警察官の問題が生じている上に個人情報についての意識が高まっている現代では、抵抗感を持つ人が増えているのではないかと思う。デジタル化も含め、安心感を持てる方法について検討してはどうか」旨の発言があり、生活安全局長から、「御指摘を踏まえ、適切な方法を検討してまいりたい」旨の説明があった。
(3)旧統一教会の解散命令について
相星委員より、「旧統一教会に解散命令が発出され、清算手続が進められているものと承知しているが、清算手続の過程において妨害行為が行われた場合への対応は考えているか」旨の発言があり、生活安全局長から、「昨日、関係省庁による幹事会が開催され、警察庁から清算事務に係る安全の確保に関する警察庁の対応について説明を行ったところである」旨の説明があった。