警察刷新会議第5回会議記者会見概要
1.日時
平成12年4月28日(金)
午後5時35分ころから6時ころまで
2.場所
グランドアーク半蔵門3階「華」
3.応答者
警察刷新会議 氏家座長 樋口座長代理
4.概要
- 最初に事務局から、監察制度及び公安委員会制度の現状について説明があった後、国家公安委員会の各委員から説明・意見を頂き、その後、警察刷新会議の委員から公安委員に質問を行う形式で進行した。
- 国家公安委員会の補佐体制について、各公安委員から、
- 公安委員会には手足が足りないので、事務局的なものが必要かもしれないが、警察庁そのものが事務局として機能しており、別に大きな事務局を作るとなると二重構造になり問題がある。
- 「事務室」のようなものを作り、それが補佐してくれれば、非常に仕事が出来るだろう。
- 新庁舎になり執務する場所を拡充してもらえれば、今のシステムでもかなりのことができるだろう。
- 定例日である木曜日以外に登庁していろいろ仕事をするための執務体制が必要である。
- 監察制度について、各公安委員から、
- 都道府県警察の監察責任者は、警察庁長官の直轄にするべきだ。
- 監察にはプロによる捜査的な手法が必要とされることから、第三者が行ってもなかなかその実が上がらないのではないか。
- 監察する者は、警察内部でも優秀で、将来性のある人物を充てるべきである。
- 公安委員会の機能強化の具体的な在り方については、公安委員会による「管理」の概念を明確化した上で更に検討することになった。
- その他として、
- 制度疲労が起こっていることを、事前に公安委員として察知して是正できなかったことは誠に残念であり、反省点であった。
5.一問一答
- Q:常勤問題、つまり木曜日以外でも来れるような用意をしてほしいということについてはほとんどの委員が同じ意見か。
- A:手が不足であるということはほとんどの委員が言っていた。
- Q:事務局のイメージは。
- A:とにかく秘書が1人、2人いるだけでは困るという感じだった。秘書役程度ではなく、いろいろな調査もしてもらわないと困るという話があった。
- Q:事務局は警察庁の職員ではない者にさせるということか。
- A:警察庁の職員から構成される「室」という感じか。
- Q:要するに専従の人を増やすということか。
- A:そのとおり。
- Q:監察制度について、第三者を入れることに否定的な意見があったということだが、公安委員のすべてがそういう意見だったのか。
- A:第三者の方が入る必要はないという意見がほとんどであったと理解している。
- Q:今の公安委員会制度に対する否定的意見は出ていないのか。
- A:ない。むしろ非常に活発な議論をしているという話があり、事実やっておられるようである。
- Q:公安委員会そのものが、報酬が高いとか外からいろいろ言われているが、これに対する反論はあったのか。
- A:その辺は逐一議題に出したが反論はなかった。それだけの仕事をしている自負があるのだと思う。現に、公安委員は定例会議だけでなく、自分で足を運んで交通事犯のことなどで調査している方もいる。
委員の一人から別の機会に話を聞いたが、委員会の場ではものすごい議論をする、通り一遍の話ではないと言われた。今日の雰囲気もそんな感じだった。
- A:その辺は逐一議題に出したが反論はなかった。それだけの仕事をしている自負があるのだと思う。現に、公安委員は定例会議だけでなく、自分で足を運んで交通事犯のことなどで調査している方もいる。
- Q:委員の選び方については何か意見がなかったか。
- A:不透明だと言われているが決して不透明とは思わないという意見があった。自分がどうやって選出されたかということを具体的に話された。また、委員の選任は国会の承認事項である。
- Q:これで5回目だが、この先の見通しはどうか。
- A:とても皆さん張り切っている。今まで5回やったが、非常に熱心な議論になる。新しいテーマを設定しなくてはいけないとか、2度に分けてやらなくてはいけないとかということが出てくるので、いつまでということが言えなくなった。おおよそのことは6月一杯で方を付けたいと思うが、それができない場合には期間を延ばしてやりたい。
速報版のため、事後修正の可能性があります。