警察刷新会議第10回会議議事要旨

1.日時

平成12年7月5日 13時55分ころから17時20分ころまで

2.場所

都市センターホテル 6階 606会議室

3.出席者

氏家座長、樋口座長代理、大森委員、大宅委員、中坊委員、後藤田顧問
西田国家公安委員会委員長、那須国家公安委員会委員、田中警察庁長官、佐藤警察庁次長

4.議事要旨

(1)新国家公安委員会委員長あいさつ

委員長交代に伴い、西田新委員長からあいさつが行われた。近々取りまとめられる警察刷新会議の提言によって今後の警察の刷新改革が方向付けられると考えていること、提言が取りまとめられればこれを重く受け止め警察改革を行っていくこと等が述べられた。

(2)事務連絡

事務局から、ホームページに寄せられた電子メールの分類(年代別、職業別等)についての報告が行われた。

(3)提言の取りまとめ

提言に盛り込むこととされていた事項を取りまとめた座長の試案が、前回会議後、各委員・顧問に配付された。

今回の会議では、各委員・顧問から提出された修正の意見、提言の取りまとめ方針に関する意見、対案となる試案等を踏まえて作成された新たな座長試案が提示された。

新たな座長試案をベースに、内容、表現ぶり等に関する議論が行われ、おおむねの合意を得たが、最終的な取りまとめには至らず、更に検討することとされた。

意見

  • A 「警察の保有する情報の公開に関するいくつかのガイドライン」において、情報公開法第5条第4号の対象として不開示とする情報を「刑事法の執行を中心としたもの」に限定すると、法律以上の縛りをかけるおそれがあるので、その部分を削除すべきではないか。
  • B 文書による苦情申出については、公安委員会に対するものだけでなく、警察に対するものにも回答義務を課すべきではないか。処理が大量になる問題点は、簡易却下を認めることとするなどにより対応できないか。
  • A 警察署長あての文書による苦情申出があった場合、公安委員会あてにすれば回答義務のある法律上の制度に乗る旨をきちんと教示すればよいのではないか。
  • C 予算、組織、定員などの見直しについて、どの部門をどうするか具体的に転換すべき方向を明確に打ち出さないといけないのではないか。
  • A 提言が出されてしばらくすると、改革に対して消極になる傾向が出かねないので、提言でそれに対する歯止めについて触れておくべきではないか。
  • B 会議の提案が本当に実現されているのか見守る必要があることを、刷新会議として言っておく必要があるのではないか。
  • C 厳しい改革をこの際断固としてやってもらわないと困る。しかし、同時に努力する警察官が報われる警察にしてやらないといけない。厳しくするのもいいけれども、働きがいのある職場にしてやる配慮が提言でも工夫できないか。

5.次回以降の会議予定

次回は7月13日10時から。
議題は、提言の取りまとめについて。

速報版のため、事後修正の可能性があります。