国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成23年2月4日(金)8:37~8:44

2 場所 院内閣議室前ぶら下がり

3 概要   今日は、閣議前に「新燃岳噴火に関する関係閣僚会議」がありまして、私のほうからも国家公安委員会として、宮崎県警察、鹿児島県警察、約230人体制で関係自治体と連携をしながら対策を講じておりますことを述べました。登山口や交通規制箇所に対する重点警ら等々を行っておりますが、特に今日からは女性警察官を避難所等に配置をいたしまして、いろんな各種相談をお受けしたり、また被害者の皆さんの心のケアなど、きめ細かい対応に移っていきたいと思っております。

それから、今日の閣議で正式に法務大臣から報告されましたが、「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律に基づく報告について」国会報告案が閣議決定をされました。平成12年8月に法律が施行されて以降、通信傍受法の適用はこれで、今年新たに10件増えまして57事件ということになりました。警察としては、今後とも通信傍受法を有効適切に活用していくという報告を受けております。成果も大変挙がっているということであります。

なお、閣議後の閣僚懇におきまして、私のほうから一つ発言をいたしました。それは拉致担当大臣としてでありますが、高校無償化の朝鮮高級学校への指定に係る手続について、昨年11月の北朝鮮の韓国ヨンピョン島への砲撃を受けて総理の指示により一旦停止されているものと認識をいたしております。ただ、先般以来、1月28日に拉致被害者御家族の皆さんとお会いをいたしました時、また、昨日は知事会で拉致問題に関して熱心に取り組んでいらっしゃいます知事の会、約40知事ぐらいが入っておられますが、その5代表がお見えになりまして、この問題は国としても慎重に対応してほしいという御要望がありました。それを受けて、文科省は大変いろいろ苦慮をされているようでありますが、最終的には総理の御判断によるものであると認識しておりますので、このような御家族の御意見も踏まえて、改めて慎重に対応していただきたいということをお伝えいたしました。

  大相撲の八百長の問題が今、結構問題になっておりますが、これについて警察の対応も含めて大臣のお考えをお聞かせ下さい。

答  これは、いわゆる野球賭博の関係で捜査をしている過程で明らかになった内容ですけれども、警察としては相手が公益法人ですので、そういう視点から、これはやはり、ないがしろにしておくわけにはいかないということで、監督官庁であります文科省のほうへ内容をお伝えしたということです。

   八百長問題そのものについては、大臣はどう思われますか。

答  これはもう、国民の期待・信頼を完全に裏切るものだと思っておりまして、大変遺憾だと思います。

   先ほどの無償化の件ですが、改めて慎重に対応をということですが、これは無償化の対象に含めるべきか否かという点では、どのように。

答  申し上げているのは、対象にしないでくれという御要望をたくさん受けておりますということを伝えたということです。

   それについて、総理からは何か発言はあったのでしょうか。

答  真剣に今、検討をされている時期だと思いますので、そういう過程の中でそういうお声が大変強いことをお伝えするのに意味があると思ったわけです。