国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年4月15日(金)8:52~9:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  まず、閣議におきまして、法務大臣から無差別大量殺人行為を行った団体の
規制に関する法律の施行状況に関して報告がありました。これを今日は、国会
に報告するということで閣議決定をしたところであります。この報告には平成
22年中の同法に基づく観察処分の実施状況のほか、オウム真理教の現状とし
て、依然として麻原彰晃こと松本智津夫が、その活動に絶対的とも言える影響
力を有していると認められる状況等を記載しております。警察は、このような
状況を踏まえ関係機関と緊密に連携してその実態解明に努めるとともに、組織
的な違法行為の厳正な取締りと必要な警戒警備を推進してまいります。そのこ
とについて、法務大臣の発言に続いて私のほうから今日は発言したところでご
ざいます。

続けて国家公安委員長として申し上げますが、昨日、ご存知のように福島県
警察は、安全管理サポート班による放射線管理を行いながら、約300人の体
制で福島第一原発から10キロメートル圏内の浪江町請戸地区において行方不
明者の捜索を実施し、10体の御遺体を発見をいたしましたが、そのうち7体
を収容いたしました。3体の御遺体は重機が必要であったり、色んな困難な状
況があり今日に持ち越していると聞いております。これにつきましては、地元
の消防も御協力をいただいて、一緒に捜索をすることができました。本日も昨
日と同様に300人の体制で同じ地区において実施をしてまいります。なお、
本日も実際上目視並びに警杖等による捜索を実施いたしますが、重機の投入の
予定はありません。

なお、その外側10キロから20キロメートル圏内の捜索も同時に行ってお
りまして、昨日は警視庁機動隊等約250人体制で、南相馬市小高区内の捜索
を行い9体の御遺体を発見・収容をいたしました。本日も昨日同様約250人
体制で同地区の捜索を実施する予定であります。なお、昨日は民間の業者によ
る重機の持ち込みによる御協力をいただいたところであります。

警察としては今後とも引き続いて行方不明者の捜索に当たってまいりたいと
思っております。何分にもただ警察は重機をほとんど持っておりませんので、
何らかのかたちでそういう御協力をいただくことが併せて、より必要になって
くるかと思っております。とりあえず私からは以上でございます。

問  一部報道であったんですけれども、航空や鉄道の重大な事故に関する今まで
の運輸安全委員会の処罰は別個に警察が調査するとの、そういった報道があり
ますけれども現在どのような話し合いが行われているんでしょうか。

答  報道については承知いたしておりますが、捜査と調査の在り方も含めて、現
在なお検討中であるというふうに承知いたしております。ただ報道にあるよう
な合意が運輸安全委員会となされたという話は、まだ私は承知はいたしており
ません。これまでも警察と運輸安全委員会は、航空機等の事故の現場において、
相互に調整しつつ、活動を遂行していると認識しておりまして、運輸安全委員
会からの協議については適切に対処してまいりたいと考えております。