国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年5月13日(金)9:17~9:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  7時35分から電力需給緊急対策本部の会が行われました。これは官房長官
を中心にして蓮舫大臣がメインということでありましたが、その後7時55分
から犯罪対策閣僚会議、これは総理が出席をいたしまして、私の方から最近の
状況などについて説明をして、お互いに治安維持に向かって、特に被災地にお
ける治安についての話を各省協力してやっていこうということの話をいたしま
した。8時15分から閣議ということでございました。今日は、原子力発電所
の問題がメインで話題として多くございました。ただ、国家公務員の給与削減
のことがございますので、総務大臣の方から発言がございまして、今日から職
員団体との交渉を開始するということについて報告がありました。

 犯罪対策閣僚会議は、私の方から最近の情勢について報告をいたしました。
本年3月及び4月の被災三県における刑法犯全体の認知件数が6,602件と
去年の8,055件に比べますと、かなり大幅に減少しているということで、
平成15年以降の減少傾向というのは維持されているということを説明いたし
ました。しかしながら、今回の被災地においては空き巣、出店荒らし、自動車
盗といった被災地ならではの犯罪が相当数発生しているので、今後とも気を付
けて、その防止に努めてまいりたいと、また被災地に限りませんが全国各地で
震災に便乗した義援金名目の詐欺、悪質商法といった犯罪が発生をいたしてお
りますので、被災地の復興に伴ってこれらをより一層警戒していく必要がある
ということでございます。それから5月10日及び12日に原発周辺の警戒区
域の一時立入りが実施をされましたが、幸いなことにその地域における盗難被
害等の申告はございませんでした。全域で皆無だという保証はもちろんありま
せんが、被害届又は警察サイドにおける認知というのは、昨日の範囲において
はなかったところです。今後とも十分に警戒を強めてまいりたいと思います。
とりあえず私からは以上です。

  公務員の給与引き下げについて、大臣の所管されている警察庁の関連ですが、
被災地で警察官が色々支援活動をされているわけですけれども、この局面で給
与を下げることで現地の警察官の士気に影響することがあるということも懸念
されると思うんですけど、その辺についてのお考えをお願いします。

答  これについては、私の心情としては、これだけ身命を賭して連日連夜頑張っ
てくれているわけですから、そのことについての配慮はあって然るべきではな
いかという気持ちも持ちます。これは国家公安委員長としての心境ですが、一
方では公務員担当ということもあります。

 ただ、警察官は基本的に地方公務員ですので、今は国家公務員のことについ
てやっていますので、今の総務大臣がやっております、この中には警察官は入
ってきませんので、そのことはお含み置きいただきたいと思います。