国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年7月15日(金)9:32~9:52

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  閣議の中で、本日から18日まで私が拉致担当大臣として韓国を訪れること
について、閣議の御了解をいただきました。その間の私の代理は、北澤防衛大
臣がお勤めいただくということであります。そのことについて、まず申し上げ
たいと思いますが、本日夕刻より18日までの間、拉致問題の解決に向けた日
韓連携の強化を働きかけるために韓国を訪問いたします。拉致問題の解決につ
いて、特に韓国政府との連携・協力は極めて重要であり、1月の拉致問題担当
大臣就任以来、早期の訪韓のタイミングを検討してきたところでありますが、
今日に至ったということであります。6月10日の政府拉致問題対策本部会合
でも、総理から改めて取組み強化の指示を受けておりますし、国会日程等も考
慮の上で、韓国政府関係者との意見交換を行うことと致しました。統一部長官、
法務部長官、そして大統領府青瓦台の担当責任者、そして私も長年交流を深め
てまいりました韓日議員連盟の会長ともお会いをすることになりましたし、ま
た韓日親善協会の会長のキム・スハン先生ともお会いします。どちらも韓国の
国会議長や副議長をされた重鎮でございますが、胸襟を開いた話が改めてでき
るのではないかと期待をいたしているところであります。

 今日、閣僚懇では、北澤防衛大臣が被災地へ派遣をいたしております自衛隊
につきまして、徐々に任務を終了して引き上げる部分もあるけれども、肝心な
ところにつきましては、地元の自治体の御要請等に応じて、引き続いて作業を
していくというお話がありましたので、私はそのことについては警察の立場か
らも敬意を表すると、警察も連日遺体捜索を始めとして、防犯のためのパトロ
ールなどに取り組んでおりますけれども、特に遺体捜索等々につきましては、
警察の方は重機を持っておりませんので、また人数も自衛隊に比べますと警察
は日常の色んな任務がありますから、そういう意味で重機については警察が行
うときには地元の業者の方に御協力をお願いしてやっておりますが、自衛隊が
自ら重機を持ち、そしていわゆる人海戦術的にまとまった部隊が行動していた
だけるということは大変効率・効果も上がりますので、そういう意味では今後
とも期待をしているということを申し上げました。

 色んな分野、例えばセシウムの問題であるとか色んな問題がありますから、
農水大臣としてもみんなに協力を求めたいことがあるでしょうし、また経済産
業大臣、文科大臣それぞれの立場で、ここは原子力発電所取り巻く問題点、今
後の対策、これをそろそろ全閣僚集まって、それぞれの所管に関することを述
べあいながら、総合的な原発対策、原子力対策、将来の方針というものを議論
する場があってもいいのではないかということを申し上げました。警察として
も滅多にそういう場に臨むということはありませんが、しかし国民の皆さんの
誘導でありますとか、また被害を最小限に食い止めるために警察は警察として、
また自らの危険も顧みず努力をしていかなければいけない作業もあるわけであ
りますから、警察としてもそういう場があれば申し上げたいことがないわけで
はないのだということも申しました。官房長官の方で来週早々にでも何かそう
いう機会を設けましょうかということになりましたことは良かったなというふ
うに思っております。

  来週早々にも開く会合というのはどんな会議、全閣僚が出席で行うんでしょ
うか。

答  全閣僚で構成している原子力関係の対策会議があるはずですので、そういう
会合になるのではないかというふうに思います。

  訪韓について、御家族からもいろいろ期待があると思いますけど、改めてど
ういうことを一番大きな課題としているんでしょうか。

答  お会いするお相手がお相手ですので、北朝鮮情勢やその分析であるとか、そ
れから今後の情報交換をできるだけシステム化したいと、色んなお話をしてき
たいですが、むしろ前置きを置かない方が幅広く議論ができていいかなと思っ
ております。

   旧知の間柄の方が多いので、できるだけ胸襟を開いてそういう話ができれば
と思っております。ただ、胸襟を開いて話したことは皆さんに報告しにくいこ
とが出てくると、そこはよろしくお願いしたいと思います。また、そういう話
ができないと事は進んでいかないということも、またお分かりだとは思います。
しかし、皆さんの御協力が必要なのでできる限り御報告はしたいと思います。