国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年7月29日(金)9:02~9:19

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  

  中井さんの訪朝の件で、拉致本部の職員が同行していたということを認めら
れたんですが、報告なく行ったことの職員の処分などは考えられているんでし
ょうか。

答  内容的には昔、上司と部下の関係にありまして、個人的な関係は大変培われ
ていたんだろうと思います。彼は韓国語の通訳でありますが、中国語が堪能で
ありますし、中国のことも詳しいですから、そういう意味で中井前大臣が依頼
をされたものと思います。私的旅行ということもあって、彼も休暇を取って同
行したということでありますので、そこまでは問題はないというふうに思いま
す。ただ、外国への渡航許可申請が必要であったのでありますけど、それを急
な話で失念をしておったということが問題であります。これは、単純ミスとい
うか手続上のミスでありますので、これはその所管する部署でそのことについ
ての対応を検討されるものというふうに思っております。

  海外の渡航許可申請を出していなかったということに関し、本人は失念して
いたと話しているんでしょうか。

答  急な話でもあったのでということでございます。今海外出張中で、公式の出
張、仕事として出張しているんですが、公務ですのでその申請は前から出てお
りました。ただ、休暇を取って個人的に急に海外へというときの手続というも
のについて失念をしていたということかと思います。これは各省庁によって違
うようです。内閣官房での内規があると、その内規からすればそこは抜かって
いたということになるようであります。

  所管される部門が内閣官房ということは、官房長官が処分なりをされるとい
うことですか。

答  政務三役まで上がるような条件にはなっておらず、事務方の中で所在という
のか、どこにいるかということが何かの時に分かったほうが良いという程度の
ものではないかと思います。だから各省庁によってはそういう制度もないとこ
ろもあるようです。ですから意図的なものではないというふうに私は解釈しま
した。

   私に報告しなければいけないという制度ではないのですが、公的な出張です
と大体事前や事後に、こういうところに行ってきますという報告などはありま
す。

   休暇を取って私的な旅行をする時に全部届けるというのも公務員にも基本的
人権もプライバシーもあるわけですから、そこはどこで線を引くのかというの
は微妙な問題でありまして、改めて考えさせられております。今回の件という
意味ではありませんが。

  中井さんとしては宋日旲などと会ったということは認めてないんですが、公
式としてではなくて、私的なものという捉え方でいいんでしょうか。

答  国会議員の海外渡航は事前に届けることになっております。その事前に届け
た内容どおりのことであったんだろうというふうに思います。本人はセンチメ
ンタルジャーニーのみであると言っておりますので、私としてはそれを信じる
以外にないですし、そのことについて詮索する権限が私にあるわけではありま
せん。ただ、拉致問題担当として北朝鮮との関係については、大変神経質な関
係を持っているわけでありますので、私なりの関心事として彼に聞いたという
ことであります。彼はセンチメンタルジャーニーだけであるということを言っ
ております。それ以上に詮索して質問するというわけにもまいりません。また、
そういう立場でもありません。