国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年8月2日(火)9:02~9:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  

  前回の会見で中井元大臣と同行された職員の処分や対応について、その後何
か進展はあったのでしょうか。

答  これまでの前例なども引きながら事務方で相談をしていると思います。私自
身の認識については先般も申し上げましたけれども、職員に何らかの罪がある
とかどうかという話ではなくて、中井元大臣の行動に対する政治的評価といい
ますか、判断というものがいわゆる国会の場からすれば話題になることだと思
っております。職員については、休暇を取って個人の行動としてやろうとした
けじめというのは、本人はそれなりにけじめをとったつもりであろうと思いま
す。

   ただ、海外渡航申請を出すという手続が急な事で失念をしておったというこ
とであれば、それは事務手続上のミスということで事務方で考えてもらったら
いいというふうに思っております。ミスはミスで、単純なミスであれ、些細な
ミスであれミスがあったことは事実ですので、何らかの今後の対応を含めて事
務方で相談をされているものというふうに思っておりまして、政治的又は行政
的に大きな問題だというふうには私は職員に関しては認識しておりません。

  市民の党の問題に関してなんですが、代表の方が北朝鮮でよど号犯人と接触
していたことを認められているんですが、その辺に関しまして拉致担当大臣と
してはどのような。

答  拉致担当大臣としては、それらのことについては、やはり明快なけじめをつ
けることは必要なんだろうというふうに思いますが、それぞれ当事者の皆さん
が今後国会の場などの質問などに応じて、また皆さんの取材に対応して説明を
しっかりされるものだろうというふうに思います。いずれにせよ私としては、
拉致問題に対して如何なることがあろうとも毅然として、拉致問題の解決のた
めに、言い換えれば御家族の皆さんに寄り添いつつ、拉致被害者の皆さんの御
健在のために、そして、一日も早い御帰国のために全力を尽くして頑張ってい
くと、そのことに尽きるわけでありまして、いつどういう事が起ころうとも毅
然たる姿勢に変わりはありません。また、いろいろと言われておりますが、総
理からも拉致問題の解決についてしっかり頑張ってくれと督励を受けているわ
けでありますから、何らの支障は生じておりません。

   ただ、御家族の皆さんがいろいろ御心配をされることはごもっともだと思い
ますから、その揺るがされてるお気持ちには、何らかの形でお応えしていくこ
とは必要だろうと思います。それもやはり今後とも毅然たる姿勢で拉致問題の
解決に臨んでゆくという我々のスタンスと行動にかかっていると思っておりま
す。

  明快なけじめが必要であると先ほど仰ったんですが、具体的にはどういうこ
とでしょうか。

答  疑問に思っている皆さんのその疑問にできるだけお答えするということだと
思います。