国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年8月26日(金)9:17~9:31

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  防災担当大臣の御発言ですが、防災の日の総合防災訓練について御発言があ
りました。政府としては9月1日の防災の日に首都直下地震を想定した総合防
災訓練として、政府本部の運営訓練、政府調査団派遣訓練、広域医療搬送訓練
などを実施するということで話がありました。その中で政府調査団派遣訓練の
中で、総理、防災大臣とともに私国家公安委員長も九都県市合同総合防災訓練
の現地会場であります埼玉県川口市に赴くということについて、心構えを一応
しておいてくださいという話でありました。私の方からは、9月1日とは微妙
な時ですが、一体どうなるのであろうかという質問をいたしました。これにつ
いては、決して流動的なことがあるということではない、ただ単に制度的には
現在、党の方で予定をされております日程がありますが、色んな過程の中で不
測の事態やまたは与野党協議のことや、色んなことを勘案して絶対に9月1日
には新内閣がスタートしていると断言できるわけではないので、一応、次の内
閣が発足するまでは職務をやっていかないといけませんので、そういう意味で
一応心構えを持っておいてくださいという話がございました。いずれにせよ、
行政の停滞または空白時間というのはあってはいけませんので、そういう意味
での話でありました。

  閣議後で松本外務大臣と高木文部科学大臣と中野大臣と総理と一緒に話をさ
れてた思いますが、どのような話をされたんでしょうか。

答  FIFAサッカー協会からの要請があって、9月早々に北朝鮮のチームが日
本に来ますし、またアウェーということで秋には日本チームが北朝鮮に行くわ
けでありますので、そのことの警備、手続、そして私の方からは当局者が混じ
っておれば、それは拒否という姿勢を示しておりましたこと等について、その
後、当局者が含まれていないという確認を取りましたが、それらのことにつき
ましての御相談でございました。

   今日は、国家公安委員長としてでありましたが、拉致の方もそういう時には
相談がありますので、これは当然のことではありますが、常に拉致の方は重大
な懸念を表明するというスタンスは変わりません。そのようなことをお話いた
しました。

  先日、タレントの島田紳助さんが暴力団との交際を公にして、芸能界を引退
されたんですけれども、これに対する大臣の御見解と今後の暴排の取組みにつ
いての御見解をお願いします。

答  私が国家公安委員会委員長に就任しましてからも、重大な柱の一つとして暴
力団対策というのを常に言ってまいりましたし、また現在の安藤警察庁長官も
暴対に対しては大変熱心な長官でもあります。常に意識して取り組んでまいり
ました。また、全都道府県に暴排に関する条例ができまして、一部施行が10
月頃に予定されてるところもありますけれども、全国的に暴力団排除の活動を
警察としては重点的にやっているところでございますので、そういう意味では、
この問題についても重大な関心を持っていることは事実であります。ただ、個
別的にそのことがどういうことであったかとか、進展するかとかということに
ついては申し上げかねます。ただ一般的に申し上げれば、いわゆる色んな入札
であるとか、受け入れであるとかに関連する企業活動の話は経済活動の話とし
て、それに対し入り込むために九州の方では爆弾を投げるとか、発砲があった
りとか、憂慮しておりますけれども、芸能界の場合、それに加えてとりわけ青
少年の皆さんに大きな影響力を持っております。島田神助さんの場合、大変有
能なタレント活動をしてこられて、最近はより一層幅広いプロデューサー的な
視点からの活動もされておったので、そういう意味ではびっくりもしますが、
大変残念でもあると思います。今般、所属会社と本人との話し合いの中で、あ
あいう結論を導かれたということでありますが、それはそれぞれの良識が働い
たものというふうに考えております。いずれにせよ、こういうことも一つの契
機として警察としても暴排の活動について、より一層力を入れて努力をしてま
いりたいというふうに思います。

  9月1日の北朝鮮のチームが来ることに関しては、これは大臣の間で入国に
ついての是非については、もう受け入れるということとしているんでしょうか。

答  入国については、受け入れるということは承知しております。主管は文科大
臣ですし、外務大臣は当然折衝に当たりますし、警備は私であります。決めま
したのは法務省ですが、法務省は作業が終わってるわけであります。注意深く
やっていきたいと思います。