国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成24年2月9日(木)11:51~11:53

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の定例会議の状況について申し上げます。松原委員長は、国会用務の
ため欠席でございます。今日の報告事項につきましては、お手元の資料のと
おりでございます。

  長官にお伺いいたします。警視庁が北朝鮮へのコンピュータ不正輸出事件
を摘発しました。北朝鮮への制裁発動後も不正輸出事件の摘発が続いていま
すし、外事容疑性の部分も含めて背後関係が注目されると思うんですけれど
も、長官の見解をお伺いできますでしょうか。

答  (長官)御指摘の事案は、北朝鮮へのいわゆる奢侈品輸出禁止措置に反し
て、中古のノートパソコン100台を中国・大連を経由して北朝鮮に不正輸
出したものでございまして、警視庁がパソコン販売会社役員を逮捕したもの
でございます。

   第三国を経由したこうした北朝鮮への違法な迂回輸出事案は平成18年1
1月の禁止措置以降、本件含めてこれまで16件検挙いたしておりますけれ
ども、こうした事案の取締りは、対北朝鮮措置の実効をあらしめるために大
変重要であると考えております。こうした違法行為は、これまでに検挙した
もの以外にも多数行われている可能性もありますので、警察庁としましては、
今後とも更に取締りを推進すべく、各都道府県警察を指導してまいりたいと
考えております。

   また、大量のパソコンの不正輸出事案の検挙は、これで2例目でございま
すけれども、その背後関係についても捜査を進めてまいりたいと考えており
ます。