国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成24年11月29日(木)12:10~12:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小平委員長
は、本日は御欠席でございました。委員は、全員出席いたしております。警
察庁から報告事項について、報告がございました。

      以上でございます。

  長官にお尋ねします。22日に愛知県豊川市であった人質立てこもり事件
についてでありますが、5人の人質がいて、刃物を持った被疑者がいて、1
3時間後に被疑者の逮捕、人質も全員無事に保護したという結末でありまし
た。愛知県では、5年前に長久手町で同じような人質立てこもりがあって、
そのときはいろいろな問題点が指摘されたわけでありますが、今回の事件捜
査において、5年前の事件の反省・教訓が活かされたのでありましょうか、
その辺りについて、長官の考えをお聞かせください。

答  (長官)まず、今回の事件では、人質の皆さんが無事に救出保護されて、
犯人も逮捕することができました。私も大変ほっとしたところでございます。
今回の事件について申し上げると、現場の内部の状況がなかなか掴みづらい、
掴むまでに相当時間がかかったということ等々があって、極めて困難な状況
下における活動であったと思っておりますけれども、愛知県警が本当に粘り
強く交渉を重ね、なおかつ、沈着冷静に行動をして、一瞬の隙を突いて突入
し、人質の救出に当たり、犯人を検挙したということで、私はこれは高く評
価しているところであります。

   今、お話のあった平成19年の長久手事案の教訓が活かされたかというこ
とでございますけれども、事案はそれぞれ違いますので、なかなか一概に言
いづらいのですけれども、長久手事件以降、全国警察では、こういった人質
立てこもり事件を想定した実践的な訓練を相当繰り返してやっております。
愛知県警も同じように、むしろ、相当たくさんやっていると思うのですけれ
ども、こういった訓練を相当継続し、そして、また体制の強化も図ったと聞
いておりまして、そういった努力の成果が出たのかなと感じております。

   いずれにしましても、こういった事件というのは、今後、全国どこでも発
生する可能性がありますので、引き続き、全国警察において、こういった事
案に対する対応の訓練を反復継続して実施するとともに、装備資機材の充実
等を図りながら、この種事案の対応能力の向上に努めていきたいと考えてお
ります。