国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年1月15日(火)10:45~10:55

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  

  一部報道で北朝鮮への日本政府としての単独の独自制裁の検討を始めた
という報道があったんですけれども、今、国連安保理の方もまだ定まって
いない状態で、日本として独自にこれから制裁を強化、実施するという方
針は今あるんでしょうか。

答  その報道は、私も見させていただきました。実は、昨年の4月にミサイ
ルを強引に打った時に、我々自由民主党としても4月13日ですよ、あれ
は確か発射した当日だったと思いますが、その時点で制裁強化の項目です
ね、人の問題、お金の問題、携帯金額の問題等々、そして、厳格適用とい
ったことも含めて、党として正式に決定をして、そして、当時、官房長官
にも申し入れをさせていただいています。その中身と、言っている記事は
同じなのかなという感じはしますが、我々は基本的に今月末までに本部の
組織強化を含めて、新たな組織を正式に立ち上げることになります。拉致
対策本部で。この中で検討されるべきものというふうには考えております
が、まだ、その具体的にこういった制裁のことについて、これをする、し
ないということを検討しているわけではありません。総合的に考えていま
す。ただし、基本方針は総理からも発言がありますし、また我々本部の会
合で閣議決定の際にも検討させていただきたいのは、かつて安倍一次内閣
の時に決定させていただいた3つの基本方針、これだけはしっかり復活を
させると考えています。

  近く核実験を行う可能性がある、北朝鮮があると、一部韓国メディアが
報道したわけですが、日本政府としてそのような情報を把握しているのか、
認識しているのかということが1点と、2点目が、もしそういったことが
強行された場合、拉致被害国として独自の制裁強化等の考えはあるのかと
いうことについて、2点お願いします。

答  まず、最初の質問については、そういうことがあるということは、関係
各国とも連携をして、詳細な情報を取っています。具体的なことをお話し
するのは差し控えさせていただきたいと思います。その上で、2点目です
けれども、やはりこれは政府全体としてどう対応するか、あるいは国連を
始めとする世界各国の対応も見極めながら、日本としてはしっかりとした
考え方に基づいて対応していきたいと思っております。ですから、今それ
をしないということはお答えすることはできません。

  先週末、大臣は鹿児島と熊本の拉致被害者家族の方にお会いされたと思
うのですが、その感想と、今後、被害者家族、全国回られる御予定がある
のかどうか。

答  はい。やはり安倍内閣の時に、この拉致問題を絶対解決するんだという
強い決意を総理御自身もお持ちでいらっしゃいますし、また私も何度も発
言をさせていただいているように、この今の安倍内閣の時が解決する一番
のチャンスであると考えております。したがって、そのことを多く国民の
皆様に御認識をいただくとともに、また世界にもしっかりアピールをする、
それからもうひとつは北朝鮮に対して、この拉致問題を解決しない限りは
一切の支援はないよ、というメッセージをはっきり打ち出す一環で、私は
まず視察から始めさせていただいております。それから、ほかのお見舞い
をされるかどうか、それは機会を見て、出来るだけそういったお見舞いは
させていただきたいと思っております。いずれにしても、今拉致被害者の
家族の方は皆さん高齢化しているんです。現実に28日に東京に出てこら
れた方、有本さんも横田さんも高齢です。やはりそういったことはしっか
り我々も重く受け止めながら早い解決を目指していくということに尽きる
と思っています。