国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年4月5日(金)8:58~9:06

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  今日の閣議の内容について御説明申し上げます。まずは、対北朝鮮措置に
ついて官房長官、あるいは外務大臣からも発言がございました。中身は、ま
ず第1点は、北朝鮮船舶の入港禁止措置と輸出入禁止措置、これを例年1年
でしたが2年間延長ということです。4月13日が期限でございますので、
やると。それから、2つ目は、2月の日米首脳会談で北朝鮮に対する制裁に
ついて、日米間で協力していくということで一致をいたしましたけれども、
ずっとそれを受けて協議してまいりましたが、結果として国連安保理209
4号の趣旨を踏まえて、北朝鮮の核関連活動に関する1団体及び4個人に対
して資産凍結等の措置を講じるために、閣議を経て国内法上必要な告示の手
続をとらせていただきました。さらに、北朝鮮制裁措置としてこれらの決定
した措置のほかに3月7日で採択された、いわゆる2094号を着実かつ全
面的に実行していくため、国内法上必要な告示等の手続をとらせていただき
ました。中身は、いくつかございますが、後で官房長官が詳しく説明がある
と思いますので、そこでお話しを聞いていただきたいと思います。今後とも、
やはり北朝鮮の動向をしっかり見極めつつ、我が政府としては、日本として
は、毅然たる態度で対北朝鮮問題に取り組んでいくことが必要だと思ってお
ります。

      それから、あとは閣議の中で私の方から4月6日から4月15日まで春の
交通安全週間がございます。27人、対昨年度ベースで交通事故死者は、残
念ながら増えております。確かに12年連続で減少傾向にありますけれども、
増えていることもあって、特に子どもと高齢者の交通事故対策を徹底してい
きたいということで、その趣旨で閣僚懇談会で私の方からも発言させていた
だきました。

      私からは、以上であります。

  大臣、今まで対話と圧力ということをおっしゃってこられて、今回新たな
圧力が決まったということなんですけれども、拉致問題の進展にこの制裁と
いうのがどのように寄与するかということと、あと今、北朝鮮が挑発行為の
一環と思われるんですけれども、日本海側にミサイルを移動させているとい
うことを受けての国家公安委員長としての対応というのは。

答  国家公安委員長としては、警察に対して情報収集を徹底するように私の方
からも指示をさせていただいており、もちろんその際には関係機関と密接な
連携をとっていくということは申し上げるまでもないことであります。それ
から、私どもは拉致問題については、安倍内閣の下で絶対解決するんだとい
う強い決意、そして、私もその安倍総理の覚悟と決意をしっかり心に刻みな
がら取り組んでおります。したがって、我々は厳しく北朝鮮に対応していく
ということは当然であります。その一環として、今回、国連決議に基づく制
裁強化、あるいは1年の延長を2年に変えた、「人、物、金」の制裁強化は
必要だと思っております。今回は、そういう形でやりましたが、人の強化と
いうことも、プログラムの中には、これは我々も事前にはいろいろと考えて
おります。最終的には、官房長官の御判断で対応していただくということで
ありますけれども、そういう準備はずっと今までも取り組んできているとい
うことであります。そのタイミングは官房長官の方で御判断されると思いま
す。

  全面的に実行するためのその国内上の必要な措置など、詳しくは官房長官
からということですが、大体はどんなことでしょうか。

答  まず、2団体及び3個人に対する資産凍結の措置とか、北朝鮮の金融機関
の本邦における支店の設置、子会社の設置のための銀行の申請があった場合
並びに本邦の金融機関の北朝鮮における支店の設置及び子会社の設置の認可
があった場合はこれを認めないとか、かなり詳しいんですよ。是非、官房長
官の会見を聞いてください。

  これまで1年だったものが、2年になったということが、それは中身とし
ては変わらないけれども、その長くするということがやっぱり一つの強い姿
勢、アピールになるということですか。

答  これはやはり今、政府、与党、党一体でやっています。やっぱり党からも
そういう進言が、先月、党本部の方で決定して、そういう要請が官邸に入っ
ていますので、それもしっかり忖度をするというか尊重して、その上で内閣
としての決断をしたということだと思います。

  さっきおっしゃった制裁の内容は、すべて今日閣議決定されたということ
ですか。

答  そうです。制裁延長は、13日です。