国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年4月18日(木)11:29~11:34

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  今日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は、全
員出席です。警察庁から報告事項について、報告がございました。

      以上でございますが、報告の中に、過日、土曜日の淡路島の地震のことに
ついても報告がございました。私は、防災担当大臣も兼ねておりますので、
そのことについて、私からも報告させていただきました。5時33分に地震
が発生、そして、緊急チームが37分に立ち上がり、40分には総理の指示
を出した。6時に私も到着して、もう既にその時点では、髙橋警備局長は危
機管理センターに入っていた。6時10分から会議を開催して、6時40分
には官房長官によるぶら下がり会見、その後、6時45分に現地対策本部を
井戸知事が本部長として開催をしていただきました。西村副大臣が地元とい
うことで、ちょうど地元に戻っておりましたので、地震発生直後に私が携帯
電話で連絡をしまして、事実上の現地の対策本部長を務めてほしいというこ
とで指示をいたしました。本人も6時45分の兵庫県の対策本部に出席して、
そして、その後、被災淡路島3市を視察した後、私は井戸知事と電話会議を
して、報告を受け、そして、私どもとして対応できることはすべて要請をし
てほしいと、こういった取組をした。要するに、非常に早い、そして、適切
な行動をさせていただいたということを改めて委員の皆様にも報告をさせて
いただきました。

      私からは以上です。

  大臣にお尋ねします。ボストンマラソンでの爆発についてですが、アメリ
カの当局はテロ事件と断定した形で捜査を進めていると思いますけれども、
改めて国内の治安に与える影響ですとか、あるいは、警備対策を含めた今後
のテロ対策の在り方についてお願いします。

答  (大臣)ああいう事件が起きたということは、極めて許し難い話でござい
まして、総理の会見の言葉の中にも入っていると思います。その上で、まだ
詳細は不明でございますけれども、まず、私ども国内は、各都道府県警に、
重要施設に対する警備とか、多くの人が集まるところへの警備対策を徹底す
るように、もう既に指示をいたしております。

   このほかにも、爆発物の原料になるようなものを管理していたり、あるい
は、販売をしている事業者がありますので、ホームセンターだとか、薬局だ
とか、販売事業者等々、ここにはしっかり警察にもその報告をしていただい
て、間違っても大量に買い付けとか、そういったものがないように、もしあ
った場合には、速やかに連絡をしてほしいと、こういったことを国内外の関
係機関ともしっかり連携をとって、万全を期していきたいと、そういう対応
を進めております。

  長官にお尋ねします。刑務所を出所した暴力団離脱者の社会復帰対策、新
たなものを作って、今日、全国に指示をされましたけれども、この新しい対
策の狙いについてお尋ねいたします。

答  (長官)暴力団対策は取締り、それから社会経済からの暴力団排除を進め
ておりますが、もう一つ、暴力団離脱者の社会復帰を促進するということが
重要であります。しかしながら、近年、受刑中に暴力団を一旦離脱をしなが
ら一般の社会生活になじめず、再び暴力団に加入するという例が少なからず
見られるところであります。今回の取組は、暴力団離脱者の刑務所出所後の
社会復帰を促進するために、警察の支援により暴力団を離脱し仮釈放となっ
た者の出所情報を警察と保護観察所が共有して、両者が連携して就労及び定
着に向けた支援を実施していくこととしたものであります。警察としては今
回の協力の枠組みを有効に活用するのはもちろんでありますが、引き続き、
暴力団離脱者を雇用する意志のある民間事業者の協力の確保に努めるなどに
よって、刑務所を出所した暴力団離脱者の社会復帰の実効が上がるように努
めてまいりたいと考えております。