国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年4月26日(金)8:51~9:05

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  私の方からは、報告でございますが、まず明日27日に日比谷公園で家族
会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議連が共催の国民大集会でございま
すが、私も出席をさせていただき、御挨拶をさせていただきたいというふう
に思っております。

      それから、アメリカにおける理解の促進運動の一環として、ゴールデンウ
ィーク中に米国において、拉致問題についてのイベントを政府拉致対策本部
の主催で、ワシントンとニューヨークで行います。皆さんには、その案内は
全部配っていますね。そういう状況でやります。ニューヨークはジャパンソ
サイエティーで行って、パネルの表示等と、写真の表示とか行いますので、
皆様に是非、広報の方をよろしくお願いしたいと思います。また、この取材
に要望がありまして同行されるということがございましたら、事務局にあら
かじめ御報告をいただきたいというふうに思います。それから、拉致の被害
者の救出を求める署名が1000万を超えましたので、これについても私ど
もも地道な活動の成果が出たのかなというふうに思っております。それと、
一昨日の予算委員会で、民主党の徳永委員の方が、拉致被害者落胆というこ
とを質問の中で言われておられました。私もちょっとそれは極めて重大な発
言なので、どなたが言われたのですか、という問いを逆質問させていただき
ました。その上で私が、家族会の皆さんに全部確認をしました。家族会も救
う会も確認をしていただいて、その結果、そういう趣旨の発言をした人はい
ません。救う会にはホームページで、そういうふうに出ているようでござい
ますけれども、これは委員会で、公の立場で発言するということをかんがみ
れば、極めて問題の質問内容だったと言わざるを得ません。昨日総理もその
趣旨の発言がございましたけれども、これは議会の方でどういう対応をして
いくか分かりませんけれども、私どもとしては非常にそういった質問があっ
たこと自身が、そして家族会の皆様に大変に御迷惑をおかけしているという
ことは、極めて残念でありまして、私としてもそのことについては、重大な
問題意識を持っております。私からは以上です。

  アメリカでのイベントなんですけれども、ロバート・キングさんなどが基
調講演されます。(大臣:あと、ビクター・チャです)ロバート・キングさ
んは元々北朝鮮の人権問題などにも取り組まれている方なんですけれども、
今度のイベントへの意気込みというか、どういうものを期待されますでしょ
うか。改めてお願いします。

答  やはり御承知のように、キングさんは、私どもも接触もございますし、お
付き合いもありますので、やはりロバート・キング氏のそういった今までの
経験とか、言動からして、しっかり裏付けをしていただけるような北朝鮮の
人権問題、そして、拉致というものが、如何に許されないものかというよう
な趣旨の発言を是非していただけると期待しております。多分、おそらくそ
ういう方向になるんじゃないでしょうか。

  ニューヨークとワシントン、それぞれ選ばれたのには意味があると思うん
ですが、それぞれの意義付けというのと、あと一千万筆に達したことの受け
止めをもう一度お願いします。

答  まず、ワシントンとニューヨークでは、集まっていただく方も中身が違い
ますので、ワシントンの場合は、ある意味で関係者の方々が中心になります
ので、数もそんなに多くはありません。一方、ニューヨークでは、ポスター
も作って啓蒙活動というか、広報活動をしておりますので、国連関係者、あ
るいは、一般の方々にもお越しいただいて、この拉致問題が極めて日本とし
ては大きな問題なんだということを御理解いただくと、そういう趣旨であり
ますから、ニューヨークとワシントンでは、当然、ちょっと赴きが違うとい
うことです。

   それから、もう一つは、一千万人、やはりこれは家族会、救う会、そして、
一般の市民の皆さんで、この問題に対して関心を持っておられる方々が、地
道に署名をコツコツコツコツ集めていただいた結果ですよ。やっぱりそれだ
け日本国民は、北朝鮮の拉致問題に対して絶対に許さないぞというメッセー
ジの象徴なんです。私はそういうふうに思っております。本当に一千万集め
られたことに対して、心から敬意を表したいと思います。

  関連して、アメリカのワシントンとニューヨークでシンポジウムを開催さ
れる意義付けというか、今、北朝鮮との関係が緊迫している中で韓国、中国、
日本との関係が少し微妙になってきている中で、どういったことを期待して
アメリカで開かれるのか、意義付けをお願いします。

答  これは、もう何度も私申し上げていることですので、やはりアメリカとの
連携は大切ですし、ケリー国務長官が日本に来日したときにも、完全に支持
し、全力で取り組むという趣旨の発言を飯倉公館で岸田外務大臣との公的な
会談の中で、はっきり言明しています。そういう意味では、やはりアメリカ
との同盟関係が、総理もおっしゃるように、しっかり再構築されてきたと、
そういう中にあって、日本もこの拉致問題というものを日米がしっかり共同
して解決していこうと、こういうことを目指してのシンポジウムであります
から、極めて私は意義が大きいと思います。

  先ほどアメリカからの速報なんですけれども、歴史認識をめぐる総理の発
言とか、閣僚の靖国神社参拝に対して、オバマ米政権が東アジアの情勢の不
安定化を招きかねないとして、非公式ルートで日本政府に懸念を伝えてきた
と、そういうニュースが入ってきました。受け止めをお願いします。

答  その話は聞いておりません。これは、あくまで内政問題です。

  それと別なんですけれども、北朝鮮人権週間は、今回は行かれなくなった
んですが、代理でどなたか行かれるんでしょうか。

答  代理で政府高官を派遣します。今のところ、副大臣は別の出張が入ってお
りますので、政務官になると思います。亀岡政務官です。