国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年5月31日(金)8:48~8:53

2 場所 院内閣議室前ぶら下がり

3 概要  私の方からは、今日、岐阜県で政府の拉致対策本部と岐阜県共催により拉
致問題を考える国民の集い、いわゆる地方の集いを開催いたします。私、当
初、出席させていただく予定でしたが、今日は委員会の答弁に重なっており
まして、副大臣も海外出張中ということで、政務官が私に代わって出席いた
します。募集をインターネットで開始をして、3日間で席は全部埋まってし
まったそうでございまして、やはり拉致の問題の関心の高さが伺えるかなと、
こういうことだと思います。世論の喚起というのは極めて大切だなと思って
おりまして、今後ともこういった地方での拉致問題の啓発のための会合は積
極的に開いていきたいと思っております。

      私からは、以上であります。

  昨日、韓国からの報道で、脱北したけれども送還された方の中で松本さん
のお子さんとみられる方がいらっしゃるという報道があったんですけれども、
受け止めと政府として何か対応というか何かございますか。

答  これは、官房長官が昨日会見をしたとおり、外交チャンネルを通じまして、
いろいろな情報を収集しています。今日、ニュースでは、「いや、そうでは
ない」というようなニュースも流れていますね。そういったことも含めて、
総合的に今情報収集を外交ルートを通じてやっていると、その中身について
は触れることは控えさせていただきたいと思います。

  それに関しての信憑性というのは。

答  中身のことについては触れませんが、あらゆる情報は政府として、今、外
交チャンネルを通じて取っているということです。

  松本さんの御家族に説明されたりとかというのは。

答  これは報道がある時点で、拉致対策本部から松本さんには、こういった話
があるようですが、政府としてはその中身を今確認をしていますという趣旨
のことは、昨日の朝早くに連絡はしてあります。

  今のお話ですけれども、報道で把握されたというのは、拉致対が把握され
たのは東亜日報の報道の前と後、どういう経緯なんでしょうか。

答  いろいろな報道がありますので、そういうものを通じて政府としてもいろ
いろなところにアンテナを張っておりますので、そういった情報は入手をし
て、今、調査をしていると、その時期について触れることは控えさせていた
だきます。

   私の方から一言、脱北者の証言で30人、海上で拉致をしたというような
報道がありましたよね。実は、私は、今、特に特定失踪者に関して特別指導
班を作って、今、全部洗い出しをしているということは、もう皆さんに報告
したとおりでございますけれども、やはり今後は海上保安庁とも連携を密に
して、海上でそういった海難事件というものも、もう一度洗い直す必要があ
るものについては、しっかり海保とも警察が連携をとって、そういう洗い直
しもしていきたいと思っております。海難事件として処理されているものに
ついても、もう一度そういう疑いがないかどうか、チェックはしたいと思っ
ています。

  報道されているあの件も含めてですか。

答  すべて含めてですね。そういう海難事故については、そういう形で再調査
をすると、海保との連携ということが必要でございますので、そういう取組
をしていきたいと思っております。

  それはもう始めていると捉えていいんでしょうか。

答  まだ始めておりませんので、これからそういう捜査をしますということで
す。

  どれくらい前まで遡ってされるんですか。

答  それは、まだはっきり時期は決めておりません。特に、70年代から80
年代にかけては、そういうものが非常に多くあったという証言もありますよ
ね。だから、その辺をよく海上保安庁とも連携をしながら、そういうチェッ
クをしていくということになると思います。