国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年6月18日(火)9:08~9:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  私の方からは、特にサミット関係で、まず、V4プラス日本の共同声明で
すね。このV4は、御承知のとおり、ハンガリー、チェコ、ポーランド、ス
ロバキアですけれども、いずれも北朝鮮と国交のある国々でございまして、
この日本との、V4プラス日本との共同声明で、北朝鮮における人権問題に
対する懸念を表明するとともに、北朝鮮に対して拉致問題を含む人道上の懸
念に遅滞なく取り組むように強く求めると、こういう記述がなされておりま
す。総理は、あらゆる国々とこの拉致問題についても話し合いをして、対応
していくということになっております。また、メディアでも発表されていま
すように、キャメロン首相との対話の中にも、会談の中にもそれが言及され
ています。引き続き、政府・与党一体になって、この拉致問題に対して世界
にしっかり情報発信していくということを引き続き徹底してまいりたいと思
っております。

  昨日、午前の菅官房長官の記者会見で、米朝協議に関してなんですが、い
かなる対話でも北朝鮮の非核化に繋げなければならないとおっしゃっていま
すが、日朝の拉致に関して、今後、本格協議していく上で、非核化に関して
の取組というのは、これはまたちょっと切り離すべきだとお考えですか。

答  私も、官邸も何度も申し上げているように、あるいは、外務省も申し上げ
ているように、拉致、核、ミサイルの包括的な解決なんです。これが日本の
基本スタンスです。しかし、一方では、日本は拉致問題というものを抱えて
いるから、主体的に日朝でこの問題を議論することは選択肢の一つであると
いうことは、総理も私も外務大臣も、いずれも言及していることであります。
したがって、当然、この拉致問題を話していくからには、当然、私もワシン
トンでも発言させていただいたように、核、ミサイルについても、その交渉
の扉が開いていくという方向にある、逆にはならない。むしろ、そういう方
向になっていくということは間違いないと思いますので、そういった視点か
らも、やはりこの拉致問題についても、我々が主体的にやっていくことは、
拉致、核、ミサイルを包括的に解決していくということに繋がると思ってい
ます。

  22日に寺越事案の視察に行かれるというふうに以前おっしゃっていたか
と思うんですが、段々近づいてまいりましたので、改めて意義付けを教えて
いただけないでしょうか。

答  私は、できるだけ現地に、現場に足を運ぶということが拉致問題担当大臣
になったときの基本的な考えです。そういった観点に立って、過日、寺越さ
んの御家族にお目にかかりました。そして、そこでもいくつかの要望項目の
中に、是非、現地に来てほしいという要請もありました。私は、その要請に
真摯に応えさせていただくという視点で現地を訪問しようと思っております。
昭和38年、大変古い案件ではございますけれども、ある意味では、拉致の、
石川等々においては象徴的な案件の一つとなっておりますので、皆様方から
真摯な御意見も頂戴をして、また現地も視察をさせていただきたいと思って
います。

  現地では、意見交換などもされる予定ですか。

答  この前意見交換させていただきましたので、私は講演という形で対応させ
ていただきたいと思っています。また、少し時間があるんでしょうね。私は、
まだ詳細なスケジュールは承知しておりません。