国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年10月25日(金)10:03~10:09

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  台風26号及び27号関連について申し上げます。大島町におきましては、
27号の接近に備えて、昨日までに高齢者あるいは障害者の方々、約127
名、付き添いの方も含めますけれども、島外避難を実施いたしております。
それから、今日、町長が避難勧告発令の判断をされると承知いたしておりま
す。この雨の対応については、昨日の未明午前3時過ぎに総理からも指示を
いただきまして、昨日も私、昼に緊急会見をして国民の皆様に土砂災害警戒
情報が出てれば、勧告が出ていなくても、自らの判断でしっかり避難してい
ただきたいと、各社報道もしていただきましたけれども、躊躇せずにそうい
う行動をしていただきたい、そして、結果として空振りに終わってもそれは
幸いだと思ってくださいという趣旨のことを申し上げました。これは、今度
の台風で58名もお亡くなりになっていますので、台風だけではなくて、一
連の梅雨以降の豪雨等々、あるいは台風で、これ以上1人の犠牲者も私は出
したくないという強い気持ちから、私自ら異例のことではありますけれども、
ああいう形で発表させていただきました。ちなみに、米国では比較的前から
そういった勧告を出すことはあるようでございまして、結果的にそれが空振
りになったとしても、国民の皆様は「ああ良かった」という認識をほとんど
の国民が持つ、こういうようなこともアメリカの防災の関係者から聞いたこ
とがございます。いずれにしても、適切な対応をしていく、そして、今御承
知のとおり、現地には現地災害対策室、審議官をキャップといたしまして大
島町東京支庁、あるいは関係省庁の防災の専門家が集まって対応いたしてお
ります。特に、地盤が緩んでいるということもありますので、万全を期して、
今日、明日が一番の台風の山だと思いますので、対応していきたいと思って
おります。

      私からは以上です。

  台風以外のことなんですけれども、アメリカのNSAの盗聴疑惑の件なん
ですが、今朝の報道で各国の指導者35人の携帯が盗聴されていたのではと
いう報道がありましたけれども、どの国かは明らかになっておりませんが、
日本の情報セキュリティを管轄する大臣として、どのように受け止めていら
っしゃるかお聞かせください。

答  そういった報道があるということは、私もよく承知いたしております。た
だ、昨日官房長官の会見でも言っていましたように、日本では問題がないと
認識しています。現実に私どもとしても、しっかり対応していると認識いた
しておりまして、警察側が所管でございますが、警察もこれまでも適切に対
応しております。今後ともその姿勢で臨んでいきたいと思っています。

  特定秘密保護法案が閣議決定されたかと思うんですけれども、秘密の指定
が恣意的になるですとか適正評価、プライバシーの侵害など、いろいろ懸案
も指摘されていますけれども、大臣としてどういうふうにお考えですか。

答  これは私の管轄ではありません。森大臣の管轄ではございますが、そうい
う懸念は払拭されるように、国会審議を通じてしっかり議論して、国民の御
理解をいただきたいと思っております。

  国家公安委員長の立場で、警察の情報というのが対象なってくるのかと思
いますけれども、今後の運用についてこのようにしていきたいですとかお考
えの点がありましたらお願いします。

答  警察は、この法案が成立すれば、当然、この法律の運用基準をしっかり守
って対応していくということで、もう申し上げるまでもないことでございま
す、閣法として提案させていただいておりますので、速やかな成立を私ども
としても期待いたしております。その上で、警察は適切に的確に運用してい
きたいと思っております。

  台風に関連して、大臣または総理がこれ以降、視察に行かれる予定はあり
ますでしょうか。

答  私自身は、先週大島町に行っております。私は、今のところ大島町に行く
予定はありません。総理の方は、官邸にお問い合わせ願います。