国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年11月29日(金)8:51~8:57

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  私の方からは、総理が12月1日に岩手県を訪問します。その際に岩手県
警等を訪問されます。

      今回、総理自らが、岩手県釜石の警察署員に対して、激励されるというこ
とで大変私も有り難く思っております。

      御承知のように、東北3県には、震災からもう既に3年近く経っています
が、今でも全国から455名、そのうち岩手県には55名の警察官が地域の
安全安心のために、地域の皆さんと連携して取り組んでいただいております。
そういったことも踏まえて訪問されるということでございます。

      それと、御承知のように、岩手県警本部長は初めて女性の本部長を8月に
就任していただきました。被災地の最前線で頑張っておられますので、是非
そういった姿も総理自らの目で御覧になっていただきたいと思いまして、ま
た今後も警察に被災地の復興のために頑張っていただきたいということを私
自身も期待いたしております。

      私からは以上です。

  内閣府が23日付けで発表した外交に関する世論調査で、北朝鮮への関心
事項を複数回答で聞いたところ、拉致が86.4%でトップと、次が核で7
0%、次がミサイルで60.8%と、やっぱり依然として拉致問題の関心の
高さが非常に際立っていると思うんですけども、これまでのそういう政府の
取組の成果というものもなりますか。

答  その数字は、私も拉致問題担当大臣として、数字が高いということは逆に
責任の重さを感じます。やはりなぜ関心が高いかというと、早く拉致被害者
を日本に取り戻してほしいと、そういう思いがそのアンケート結果にも表れ
ていると思います。政府としては、安倍総理もおっしゃっているように、自
分の内閣の間に解決をする。私も引き続き拉致問題担当大臣として政府の最
重要課題の一つとして拉致問題の解決、すなわち被害者を全員取り戻すため
に、これからも全力を尽くしていきたいと思っています。

  先日26日に、警察庁とベトナムの公安省の次官級協議が開かれまして、
ベトナム側からは拉致問題に関してできる限りの協力をするという話があっ
たと聞いていますが、受け止めを。

答  これは総理が1月にも訪問しましたし、私も7月にベトナムを訪問しまし
て、また、私のカウンターパートであるクアン大臣とは、今年になって3回
会っています。そのときに常に拉致問題についてもやっぱり協力方の要請を
しております。いい意味でのベトナムの公安当局と日本の公安当局の信頼関
係が醸成されていると思います。今度の次官級協議での訪問、向こうはタン
副大臣がカウンターパートとして対応していただきましたけれども、非常に
中身の濃いものでした。国際テロあるいはサイバー犯罪に対する協力と、も
う一つベトナム側からも、この拉致問題について総理や古屋大臣からもよく
話を聞いていると。したがって、ベトナムは御承知のように国交がある国で
ありますし、歴史的なつながりも強い国でありますので、しっかり我々ので
きることは何でも協力をしたいというような趣旨の話があったと報告を受け
ております。政府も国際連携というのが拉致問題解決のための重要な柱の一
つでもありますので、引き続きこういった国々との連携強化を図っていきた
いと思います。

  就任以来、つながりのある国への協力の呼びかけというのが非常に強まっ
てきたと思うんですけれども、そういうものが一つこう確実なリアクション
として出てきたと。

答  そうですね。それは言えると思います。

  あと、拉致に限らず中国の海洋進出とかそういうものがある中で、東南ア
ジアとも積極的に関与していくというような。

答  東南アジア、特にASEAN諸国との連携強化というのは極めて大切だと。
これはもう総理も地球儀を俯瞰しながらの外交戦略ということを常に言って
おりますので、極めてそういう意味では重要な外交戦略だと思います。