国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年1月14日(火)10:42~10:58

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  それからもう一点。これは拉致被害者御家族、松木薫さんのお母さんのス
ナヨさんがお亡くなりになられました。私、就任して間もない去年の1月に、
病院までお見舞いに行きました。未だ松木薫さんが取り戻せていないという
ことは極めて残念ではございますけれども、やはり私としては全員の被害者
を取り戻すという気持ちで引き続き安倍内閣の下で頑張ってまいりたいとい
うふうに思っております。そこで、私も明日の葬儀には参列をさせていただ
こうということで今調整をさせていただいております。

      もう一点。先のキューバ出張に関してですが、ロドリゲス外務大臣とラウ
ル国家評議会議長に会った際には、拉致問題の解決への要請をさせていただ
きました。御承知のように北朝鮮とキューバは国交がございます。かつて、
私、フィデル・カストロが来日した2003年に拉致の問題をフィデル・カ
ストロ自身に話をしたところ、フィデル・カストロ自身は、金日成と私とは
本当に刎頚の友だったと、電話で話ができるんだと、というようなことを言
ってましたけれども、かつてはそういうことだったということですね。いず
れにしても日本の立場は十分に理解をしたということで、ロドリゲス外務大
臣が日本に11月に来たときに総理にも会っていただきましたし、また、外
務大臣にも会ってもらいました。そのときにもこの拉致問題について言及を
いたしておりますが、私からも改めて言及をして、国交のあるキューバが日
本のスタンスをしっかり伝えてほしいということを私からも改めて要請をさ
せていただきました。しっかり理解し、テイクノートしたということで向こ
うからは良い反応がありました。

  日本維新の会のアントニオ猪木議員が再び北朝鮮入りしました。北朝鮮の
要人と意見交換する方針でして、国会閉会中なので国会の許可はいらないの
ですけれども、政府として国民に渡航自粛を求めている中で国会議員が北朝
鮮に行ってしまったということの受け止めを。

答  政府は今回のアントニオ猪木議員の訪朝に対しても自粛を強く働き掛けた
ということを承知しております。そのスタンスに尽きると思います。北朝鮮
に対しては日本は拉致問題を抱えています。この拉致問題解決のために、政
府・与野党一体となって今取り組んでおりますので、やはりそれが私たちの
基本的なスタンスであるということはしっかり国民の皆さんも理解をしてい
ただきたいと。おそらく皆さんそういう御理解をいただいていると思います
が。そういうことであります。

  政府、与党、野党を含めてオールジャパンでやっていこうというのを乱さ
れるとか、そういう影響は。

答  これは、政府の拉致問題対策本部の中に政府与野党拉致問題対策機関連絡
協議会があるんですね。各政党で拉致問題を取り組もうと、維新の代表も入
っているんですよ。実はね。だからそういうところでしっかり議論をして取
り組んでいくということならば、また状況が違うのでしょうけれども、あく
までも個人の活動ですからね。自粛をしても本人が行くということであれば、
日本は民主国家でありますから、そこまでは阻止をできないということです。

  前回と繰り返しの質問になりますけれども、これによって拉致問題への影
響というのは。

答  ないでしょう。